【大学発　日本　人と技術】日本を支える研究活動と技術開発 (2/2ページ) - SankeiBiz（サンケイビズ）：自分を磨く経済情報サイト

　■新入学の女子学生対象に応援グッズを発送

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　≪広島工業大学≫

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学を訪れることができない新入学の女子学生全員（９７人）に、女子学生キャリアデザイン（ＪＣＤ）センターの教職員たちが、４月の女子学生オリエンテーションで渡す予定だったＪＣＤセンターの活動紹介の資料や文具、オリジナルタンブラーなど応援グッズを箱詰めし、発送した。

　同センターは、就業やキャリア形成などを支援し、１、２年時に任意で参加できる地元企業との商品開発など１２のプロジェクトをバックアップする。

　大学は前期、オンライン授業を続け、学生が大学に来るのは８月下旬になる見通し。同センター長の川上善嗣准教授は「オンラインであっても学生間の交流を深め、多くの学生が地域交流プロジェクトやキャリアアッププログラムに参加してもらいたい」と話している。

　■高解像度のプラスチック排出マップ作成

　≪東京理科大学≫

　理工学部土木後学科の二瓶泰雄教授らの研究グループは、１キロメートルグリッドという高い解像度でプラスチックごみ排出量を把握する手法を開発し、日本全国のプラスチック排出量マップを作成した。

　研究グループは２０１５年以降、７０の河川（９０地点）でマイクロプラスチックの実態調査を実施してきたが、今回はそのデータと河川・流域の特性に基づいてプラスチックごみの排出量を推定し、マップ化したもの。その結果、日本の陸域から海洋に排出されるプラスチックの総量は年間２１０～４７７６トンと推定され、東京や大阪、名古屋など人口の多い都市部での排出量が高いことが明らかになった。海洋のプラスチック汚染は近年国際的な問題となっており、１９年に大阪で開催されたＧ２０にて策定された「大阪ブルーオーシャンビジョン」では５０年までに海へのプラスチックごみ流入を実質ゼロとすることを掲げている。本研究は、その第一歩として、河川やその流域におけるプラスチック汚染の正確な把握に貢献し、プラスチック汚染対策の立案に役立てられることが期待される。