オープンイノベーションの手引き

ステップ(4)“痛み”に鈍感な大企業 まずやるべきことは「自社分析」

TOMORUBA
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オープンイノベーション実施の適切なタイミング

 オープンイノベーションを検討するのは?自社がとるべき方向性の可視化のあとだ。(4)はイノベーション戦略である。自社の方向性が定まったのち、そのゴールの設定から逆引きでイノベーション戦略を組み立てる。イノベーションが「未だ見ぬ革新的な価値」である必要は、他者、顧客にとってであり、イノベーションを巻き起こそうとする自社は、得てして戦略的かつ意図的に「イノべーション」を起こす。

 「飛び地」といえる新規事業においても同じだ。今まだない商品で今まだない市場を攻める。ただしこれは、「何か新しいこと」ではない。具体的に意図的に「飛び地」を狙うのだ。

 なぜそう考えてしまうのか? それはやはりここまでのステップ(1)~(3)を飛ばしてしまうことで、存在意義や危機感と紐づいていない「イノベーション戦略」が多いからなのだろうと想像する。断言するが、自分たちが意図していない「イノベーション」を自社が起こせるわけがない。方向性を可視化し、思考し試す段階で、「まだ攻めたことのない市場」にチャレンジする際には最初の試金石、テストマーケティングの意図で他社との連携を模索する。

 また、今までの延長線上ではない技術や事業が「自社がとるべき方向性」の先にあらわれた際に、ゼロイチで創ることでのマイルストンと他社との協業の可能性の模索を同時並行で行うこともよいだろう。要は、オープンイノベーション実践は、会社のイノベーション戦略上にあらわれる手段なのである。(解説:eiicon company 代表/founder 中村亜由子)

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【オープンイノベーションの手引き】は、「オープンイノベーション」のノウハウを解説する連載コラムです。業界をリードするeiicon company代表の中村亜由子氏がわかりやすくアドバイスします。アーカイブはこちら

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