こうやってうわばみのように誤解を飲み込みながら、ブランドは大きくなっていく。
ただ、自浄作用のプロセスもある。「本ブランドにおいて、この要素は相応しくない。排除すべきだ」という議論は必ずおきてくる。そして、誤解の一つ一つが分別され正されていく。
この議論の質が高いと、そのブランドもより質が高いものになってくる。その内容が、時にマニフェストとして表現されることもある。そして、このマニフェストの解釈と誤解の歴史が、またブランドを作っていくのだ。
ブランドとは、思ったよりも変幻自在な存在なのである。
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【ローカリゼーションマップ】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが提唱するローカリゼーションマップについて考察する連載コラムです。更新は原則金曜日(第2週は更新なし)。アーカイブはこちらから。
安西さんがSankeiBizで連載している別のコラム【ミラノの創作系男子たち】はこちらから。