「2004年でした。medibaはKDDIブランドであるauのフィーチャーフォンのポータルサイトを運営しており、より多くのユーザーに情報を発信したいと思っていた私にとって魅力的な会社でした。エンタメ・ライフスタイル担当としてディレクター職で入社したのです。やがて、たった3日間で約1000万人に利用されるauポータルのトップページなども担当していくことになります。トップチームと言われプライドを持って働きました」
丹野さんの仕事は難易度が上がり続けます。
「ガラケーからスマートフォンへのパラダイムシフトが起こったことによる関連サービスの立ち上げや、auスマートパスとauポータルの連携の調整など、振り返るとサービス企画開発だけでなく、利害関係者が多い仕事の取りまとめをさせていただくことが多かったです。カオスの状態で案件化されたものを解きほぐしたり、関係者の方に協力をお願いすることでサービスを形にしていきました」
謙虚な丹野さんの目に自信が宿っています。
「昔から必要があれば頭を下げるべきだと思っています。カオスを調和していくのが私の使命です」
AI時代になると人に求められるのはコミュニケーション能力
ここから先は丹野さんの言葉に迷いはありません。
「私は生粋のプロジェクトマネージャーなのです。サービスを使う人の立場に立つプロデューサー、開発言語を駆使して具現化するエンジニア、UI・UXを担当するデザイナー、社内外を活用して組み立てていくファシリテーターなど、それぞれが役割に集中できるようにチームをマネジメントしていきます」
丹野さんには美学があります。