社会・その他

ディオールからもラブコール、西陣織が内装材に 伝統技術、住まいのデザインに変身

 一方、皇室御用達として親しまれている白生地のメーカー「伊と幸(いとこう)」(京都市中京区)は、金箔や刺繍を施した白の絹地を板ガラスで挟み込んだ室内装飾材「絹ガラス」を25年に商品化。「よろけ縞」「遠波」「大王松菱」など平安時代から続く伝統的な図柄の刺繍のほか、幾何学的な斬新なデザインの商品は、京都市内をはじめ、東京のニューオータニ幕張やハイアットリージェンシー東京など、高級ホテルの装飾や仕切り材として採用されている。日差しや光が透け、絵柄がきらめく様子は、優美で繊細だ。

 「現在も事業の柱は着物ではあるものの、絹ガラスは発表以降徐々に売り上げが伸び、現在は総売り上げの約5分の1まで占めています」と社長の北川幸さん(52)は手応えを感じている。和装だけに留まらず、新たな分野に挑戦することで職人の技の新たな可能性と継続の両方を追求する。

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