慶応三田祭の焼き鳥屋のキャッチがすごすぎた件
数年前、慶應義塾大学の学園祭「三田祭」にお邪魔した。OGである妻と、当時女子高生だった姪っ子と一緒に。志望校を決める参考にするためだった。
これは、意識高い系ウォッチャーの私にとって、なかなか楽しい体験だった。というのも「胸をうつような客引き」と多数遭遇したからだ。繁華街で、日常的に居酒屋やキャバクラなどの店員に声をかけられるわけだが(本来、キャッチは禁止のエリアも多いはずなのだが)、彼らに「この学生たちから学べ!」と説教してやりたくなるほどのものだった。
「学園祭にありがちなのは、焼き鳥の作り置きです。あれ、ウチはやっていないんですよ」
「どうしても食べて頂きたいので、今の時間帯は特別に○円おまけしますよ」
「国産の鶏肉だけを使用しているのは、今年の三田祭ではウチだけです」
というような、一見腰低くアプローチしつつも押しが強い、具体的なアピールをしてきたのだった。なかなかあっぱれだった。
学生がここまで努力している。いわば、「殺し文句」を考えているわけである。我々ビジネスパーソンこそ、この「殺し文句」を開発することに力を入れるべきではないか。ビジネスで使える「殺し文句」について考えてみよう。