元受付嬢CEOの視線

実践したのに嫌味? クールビズは企業ブランドも左右する

橋本真里子
橋本真里子

クールビズを実践していたら嫌味 イメージ落とす残念な会社

 弊社にも、起業してから様々なお客様にご来社いただいております。IT系は弊社と同じく、普段からカジュアルな服装の方が多いのですが、やはり金融系や人材系は今でも「スーツにネクタイ」といった出で立ちでご来社頂く方が多いです。

 私は、真夏にご来社頂く際には「弊社はカジュアルでご来社いただいて結構ですので…」とお伝えしています。しかし、たいていの方が「うちもクールビズ実施企業なのに、誰も実践していないんですよね。上司が実践してくれないと自分たちもできないです。それに、営業成績が思わしくないとクールビズを実践している人に嫌味を言う人もいて…」なんて言うのです。私はそんな人が世の中にまだいるのかということにも驚きましたが、こうして社員が自社への不満を客先で漏らしてしまうことに会社として危機を感じないのかと衝撃でした。

経営者と社員の相乗効果 「循環させる」クールビズ

 起業以来、弊社でもクールビズを実施しています! 弊社にはエンジニアやデザイナーといったクリエイティブな仕事を担当するメンバーと、いわゆる「営業」的なお客様とFace to Faceで仕事をするメンバーがいます。IT企業ではよくあることですが、どちらにも明確な服装の規定はありませんし、それでトラブルになったことはありません。それはきっと、自分たちの役割を理解し、TPOをわきまえて仕事上のファッションを選んでいるからだと思います。

 私は会社の代表として、かなりTPOを意識した格好を心がけています。そうすることで、社内メンバーが「自分の役割」を認識し、衣装を選ぶという習慣ができてきていると思います。私は社員がそういった立ち振る舞いをしてくれているのを見て、より自分の立場と見せ方をブラッシュアップしようと意識するようになりました。

クールビズもセンスが大切

 とある会社の大きなイベントに招待していただいた際のお話です。毎年1度開催されるそのイベントのスタッフは、昨年までは必ず全員がスーツを着用していました。しかし今年は全員お揃いのポロシャツを着用していたのです。その企業にとっては非常に大きな試みで勇気が必要だったとお聞きしました。来場者からは大変好評で「スタッフと参加者の見分けがはっきりしてわかりやすい」「参加するほうもリラックスして参加できる」などといった声があったようです。

 一方で残念に感じる点もありました。それは「ポロシャツの下に合わせるのはスーツパンツのみ。足元は革靴のみ」というルールです。トップスはカジュアルなのに、ボトムスや足元は堅さが拭えません。

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