同じ企業の中でも、必ずしも整合性がとれないような賃金体系になっていることもある。中途採用で、高い能力を持つ人のための特別待遇はもちろん、最近ではエンジニアなどに対し、新卒でも高い給与を設定する企業が現れ始めた。先日もSONYがAIなどの専門家に対しては新卒でも年収700万円以上を支払う方針を打ち出し、話題となったが、IT系のメガベンチャーでは既に行われていることである。
「エア転職」のすすめ
自分の給与に納得がいかない人に対して、私は「エア転職」をすすめる。今すぐ転職するつもりはないにしても、各種求人サイトや、人材紹介会社に登録し、可能であれば面談も行い、自分が今、転職するといくらくらい貰えるものなのかを確認してみよう。意外に今の環境は悪くないことに気づくかもしれない。
日本の給与、さらには評価の方法は常に模索中だ。気づけば決して給与が高い国では既になくなっているのだが、一部の企業では前述したように給与のあり方を見直す動きもある。今後も模索は続くのだろう。そして、今の給与のあり方も、労使の交渉や、様々な模索の結果であるということも確認しておきたい。
給与は単純に高い、低いだけでなく、納得感が必要だ。労働条件、評価も含め、今の給与に納得感があるのか、どんな働き方をして、いくら稼ぎたいのか。胸に手を当てて考えてみよう。
【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら