最強のコミュニケーション術

仕事がデキる人の「依頼術」7選 こう言われるとなぜ頼みを聞いてしまうのか

藤田尚弓
藤田尚弓

相手にとってやや面倒なことを頼むとき

 簡単に引き受けてもらえる依頼の場合シンプルにお願いするのが一番です(例:「塩とってくれる?」)。しかし、ある程度時間や労力などがかかる依頼や、一度断られてしまったときには、お礼や罰などを提示する方法もあります。

3. 条件を伝える 「もししてくれたら…」

〈こんなときに便利〉

アンケートに答えてほしい

「アンケートにお答えいただくと、1000円分のクオカードを差し上げています」

 初対面の相手に何かを依頼するときに承諾されやすい方法です。同僚などに「食事をご馳走するから手伝って」という言い方をしてしまうと「食事のために手伝うのではない」と不快にさせてしまうこともありますし、「対価に見合わない」と考えてしまう人もいます。「お礼というわけではないのだけれど、手伝ってもらった後に食事をご馳走させて」など伝え方も工夫しましょう。

4. しないと罰 「~しないと」

〈こんなときに便利〉

残業をしても間に合わせてほしい

「明日何かあったらどうするんだ。今日中に目処をつけておかないと大変なことになるぞ」

 やらないと悪いことがあるという、脅し系のコミュニケーションと言えるでしょう。「昇給がないのであれば、会社を辞める」といった言い方もこのグループ。子育てや部下の教育で使いがちですが、使い過ぎると信頼関係に悪影響を及ぼすことがあります。

5. お返しの気持ちを想起させる「~してあげたよね」

〈こんなときに便利〉

同僚に休みを代わってほしいとき

「俺も代わってあげたよね」

 お返しの気持ちを起こさせるコミュニケーションです。接待、試食販売、ホームパーティ商法なども、このグループです。いかにもな感じを避けたいのであれば、普段からプレゼントや手伝いをしておくなど、タイムラグを使うのがよいでしょう。

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