引き受けてもらいやすい状況を作る
引き受けてもらえるか自信がないけれど、なんとかしたい。そんなときに試してほしいコミュニケーション術をご紹介します。
6. 限定して依頼 「~だけ」
〈こんなときに便利〉
ボランティアを引き受けてほしい
「忙しいと思うから、チラシ作りだけお願いしようと思って」
「~をお願いしたいと思う」と頼まれるのと「~だけお願いしたいと思う」と頼まれるのでは、負担に対する印象が変わります。限定的なニュアンスを使うことで承諾してもらいやすくなります。
7. 理由を言う「実は」
〈こんなときに便利〉
約束を変更してもらう
「実は、どうしても行かなくてはいけない用事ができてしまって」
理由を聞くと、聞かなかったときよりも承諾してもらいやすくなります。重大な理由はもちろんですが、その理由がたいしたことのない内容でも「実は」という言葉からスタートすると、許容しやすい理由のように聞こえます。
なぜあなたにお願いしたいのか、どういう背景なのかという説明をするのも効果的です。特に理由がない場合でも「実は、どうしても○○さんにお願いしたくて」と言ってみればよいのです。
シーンに合わせて、ご紹介したテクニックを是非使ってみてください。どう頼まれるかだけでなく、誰に頼まれるのかというのも判断に大きな影響を与えます。普段からよい人間関係を作っておくのも忘れずに!
【最強のコミュニケーション術】は、コミュニケーション研究家の藤田尚弓さんが、様々なコミュニケーションの場面をテーマに、ビジネスシーンですぐに役立つ行動パターンや言い回しを心理学の理論も参考にしながらご紹介する連載コラムです。更新は原則毎月第1火曜日。アーカイブはこちら