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「格差の象徴」ラグジュアリー企業 社会的批判は運命か

安西洋之
安西洋之

 ラグジュアリーが批判される理由は沢山あるだろうが、何と言っても目立つことをやり、目立つ人に愛用されている風を装うのがビジネスモデルになっているので、どうしても足をひっぱられやすい。

 その筆頭が、社会的であれ経済的であれ、いずれにせよ格差社会の象徴としてのラグジュアリーである。そのブランド商品をもつ当の本人からすれば、「差をつけている」ことが大切なので、その欲求を満たすことを提供している企業が批判されやすいのは当然だ。

 存在として批判されやすいから、ラグジュアリーと他称される企業は特に、文化社会的なトレンドに敏感である必要がある。低価格品を大量に薄利で売るビジネスは「民主的」であると評価されやすいので、高い利潤を享受しているラグジュアリーは、倫理的に間違いがなく、環境問題にさらに先をいくカタチで正面から向き合わないといけない。

 「十分に利益をとったビジネスをしているのだし、社会のリーダーを相手にするのなら、当然求められる態度だろう」と消費者は思う。なにせ、ラグジュアリーとは合理性を超えたところで買われる商品である。高級ブランド企業がアートと緊密な関係であるとアピールするのも、合理性ではない世界観の定着を図っているといえる。

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