「未上場会社は上場企業に比べ業績の予測精度が低いので、業績は気にしていません。大切にしているのは社長の熱量や実績です。動画などを通じて確認出資判断しています。まさに自分が応援したいと思った社長を探して応援する感じですね」
守破離の道を行く
今までを振り返ってみてどう思われますか。
「大切にしたい家族がいるからこそソフトランディングさせ、整備士をしながら複業で投資家として活動することで、今は一定程度には脱却をできました。ですから昔は思考停止していてもったいなかったと思えるようになりました。でも10年経ったら、きっと今ですらも思考停止していたと思うことでしょう」
これだけ着実に成果を挙げているのに非常に謙虚に生きていらっしゃいますね。
「お金に余裕が生まれたからでしょうか、視野が広がりました。そうすると不思議なことにもっと仕事がしたくなります。以前は40代でセミリタイアしたかったのですが、起業することに興味を持ち始めました」
それは正反対ですね(笑)。
「今日お話をしてわかったのですが、自分がハマることに連続性があります。ですから未上場の起業家に共感をして出資をしているのであれば、自分が起業する可能性は低くはないでしょう。そう。自分の人生には連続性がある。ゲームに毎日10時間ハマれた自分がいるから、5年間記事を更新し続けることができていることもそうです。そしていま視座の角度が上がってきています。起業だけが選択肢ではないと思いますが、連続性をもってハマっていくことで、10年後の自分はきっと今の自分では想像つかない挑戦をしているでしょう」
最後に質問です。読者の方にメッセージをお願いいたします。
「私に言えることがあるとすると、“やめないことが重要”だということです。毎日1回、自分と約束したことを果たし続ければ成果が出るのは時間の問題です。大きいことではなくて構いません。例えば朝7時に起きるということでも。ご自身にとって大切なことに取り組まれてみてはいかがでしょうか」
メカニックさんありがとうございました。
【ビジネスパーソン大航海時代】は小原聖誉さんが多様な働き方が選択できる「大航海時代」に生きるビジネスパーソンを応援する連載コラムです。更新は原則第3水曜日。アーカイブはこちら