「開放性」は、想像力の広がり、拡散的思考、芸術的感受性を示します。このスコアが高くなればなるほど、感性を刺激する創造的なもの、抽象的なもの、芸術的なものへの関心が強くなっていきます。まだ見ぬ新しい世界に対して好奇心を持ち行動に移す。新しいものを求める探求性があるタイプですので、担当している職務の中に、なにかこうした要素が織り込まれているかどうかを確認し、業務をアサインしてください。それがないと、このタイプは仕事がつまらなくなってしまい、「転職します」となりかねませんのでご注意を。
逆にこのスコアが低ければ低いほど、安定志向で保守的な性質が表に出てきます。ルーティンを担当してもらう部下には適していると言えますが、あまりに保守的で仕事の成長が見られなかったり、業務の改善力に欠けていたりしますから、上司としては適度にチャレンジさせることも忘れないようにしましょう。
わが社が自社の事業成功のために欠かせない因子、我がチームで業務遂行に当たって優先順位の高い因子はどれとどれでしょう? ここと構成員のパーソナリティがばちっと噛み合っている組織が、活気ある強い組織です。ぜひチェックしてみてください!
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改めてですが、こうした適性因子は、自分や他者を理解するためのものであり、傾向を類推するもの、それに対して望ましいと思われるコミュニケーションを図るためのものです。
自分や他者の性格タイプを把握するのに便利なツールですが、これでその人の性格や行動(または人生!)がすべて決定づけられる訳ではありません。
経験による変化や、加齢に伴う経年変化もあります。心理学の実証実験例などでよく取り上げられるエピソードで、たまたま生き別れた一卵性双生児は育てられた環境で全く異なる社会的役割を得て生活するそうです(一方では趣味嗜好、好きになる人のタイプなどは別々で育ってもかなり似通っているそうです)。
確実なデータはないそうですが、性格はおおよそ50%が遺伝的なもので、もう50%は生まれてから今まで育った環境によって形成されるそうです。
お互いが、どのような特質を持ちつつ、それをどのように活かして働いたり生活したりしていくのか。組織の上に立つ皆さんには、そんなことも頭の片隅においてマネジメントしていくことが面白いところでもあり、大切なことだと思います。
【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら