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「私の履歴書」の武勇伝を真似るな 失言・不謹慎はどこまで許されるか

常見陽平
常見陽平

 しかし、ふと冷静になってみよう。あなた自身がこのような言動をしたら許されるだろうか? いや、あなたの上司だってNGである。会社が大炎上し、社会的に叩かれる可能性もある。

 この手の「昔は俺も悪かった」「昔はこんなものだった」という「バカ話」は、痛快に聞こえるが、何の参考にもならないし、マネしてはいけないものである。いや、痛快にすら聞こえず、「ダメだこりゃ」という言葉しか出てこないものである。というわけで、この手の不謹慎、失言武勇伝は、反面教師以外、何にもならないのだ。決して真似してはいけない。

 職場の「麻生太郎」をどうするか

 失言を繰り返す人がいる。たとえば、麻生太郎副総理大臣・財務相などがそうだ。2020年に入ってからも、失言が数回、メディアで報道されている。2020年1月12日付の毎日新聞は「政治家のジェンダー差別発言ランキング」で2連覇したことを報じている。

 麻生太郎の失言に対しては支持者もアンチも「またか…」と言いたくなるだろう。支持者と思われる方のSNS投稿では「さすが、麻生」という声や、失言だとされる発言について「むしろ本質をついている」というような声も散見される。「麻生節」という言い方もされる。

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