5時から作家塾

中国マスクが突然届いた? アマゾンで販売元と発送方法を見分けるポイント

筑前サンミゲル
筑前サンミゲル

 身に覚えがないマスクが突然送られてきた。しかも請求書らしきものも入っていないという現象が全国で多発していると、4月15日に消費者庁が注意を呼びかけた。

 遅れに遅れていた政府配給のいわゆる“アベノマスク”に便乗した送りつけ商法が、社会問題になっていた時期だ。

 しかしSNSで確認すると、到着したのは50枚入りの箱マスクで、しかも国際郵便で中国から送られてきたというものも多数あった。消費者庁の呼びかけもあり、これらも「送りつけ商法」かと認識した人が多かったようだ。

 しかし、実は中国から届いた箱マスクは、自身が「アマゾン」で注文していたものが忘れたころに届いた可能性がある。

 日本でマスク不足が深刻化した1月末、ドラッグストアやスーパーマーケットの店頭からマスクが消えたためオンライン注文が急増した。ほどなく日本国内の在庫は底をつき、製造国中国から空輸などで対応する企業も出始めた。ところが、1月27日に中国からの訪日団体旅行が禁止され、日中の航空便が大幅減便。それによりEMSなどの遅延が始まった。

 その後も中国は、新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、中国の各都市がロックダウン。2月上旬には中国発、日本発の双方のEMSは完全に停止となる。

 中国からの輸入販売をしている会社へ取材すると-

 「毎年、春節(旧正月)連休で2週間ほど工場が止まるので、春節前に多く発注しています。そのおかげで、2月中旬までは在庫は確保してあったのですが、2月上旬にEMSが止まったので、すべての輸送を船便に切り替えました。都市機能の麻痺などの影響で中国側の税関が混み合って発送が遅れ、2月末には欠品しまくって厳しかったです」(都内の輸入業者)

 中国から日本への船便は通常、3~5週間ほどかかる。2月は2カ月ほどかかる事態も発生していた(6月22日時点でも日中間のEMSは全面停止中)。

 疑念を生み出した要因

 さて、忘れたころに中国から直送されたマスクの多くはアマゾンで購入したとみられる。現時点で確認すると少ないが、マスク不足が深刻だったときは、中国のまったくの異業種企業がマスク販売へ参入して積極的に販売していた。

 しかも、異業種で日本企業との取引もないような企業だと生産環境も確認できず、検品体制もずさんなため低品質なマスクが届いたとニュースで報じられていた。個別の包装がされていなかったり、紐が切れていたり、鼻のワイヤーが入っていなかったり、枚数が少なかったりと、粗悪品が多かったことも送りつけ商法との疑念を生み出す要因になったと言える。

 コロナ禍の非常時、普段アマゾンで買い物しない不慣れな人が買ったこともありそうだが、グローバル展開をするアマゾンは、日本に会社・拠点がない外国企業でも販売することができる。雑貨類に限れば、半分以上が中国企業という商品も存在するくらいだ。

 誤解がないように補足しておくと、現状でも私たちの周りの日用品は中国製品があふれている。メイドインチャイナ、中国企業がすべて悪いと言っているわけではない。いいものや高コスパな良品をしっかりと選び、中国製品を賢く使っていけばいいだけだ。

 見分け方の一例

 では、どうやって見分ければいいのか。アマゾンは、個別商品ページへ入ると右側の購入ボタン下に、「この商品は、××××が販売し、Amazon.co.jp が発送します。」という一文がある(PC版)。

 前半の××××が販売元となるので、クリックすると販売元情報を確認することができる。アマゾンで販売するためには何パターンかの契約があるが共通して電話番号は表示する必要があり、+86……となっていれば、日本に拠点がない中国企業と判断できる。継続的に利益を出すために、日本版の特定商取引法に基づく情報表示に相当する項目を選択すると、法人住所の表示義務が発生するため表示されている住所からも判断できる。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング