自分が死んでしまった後、その部屋を誰かが掃除するわけだが、その時もラクな方がいい。今回の引っ越しで得た発見はそこにまで繋がってしまった。その実感を得たいのならば、一回自分の家を大掃除し、モノを半分にしてしまうといい。荒療治にはなるが、本当にスッキリするし、不要だったモノの多さに愕然とすることだろう。そして、「もうモノなんていらない」という気持ちになることができる。
カネが貯まる習慣を身に着ける
そこから節約マインドは生まれるが、他にもできることを考えてみたい。まずは外食を減らして自炊を心掛ける。スーパーに行く習慣をつけると、「適正相場」というものを理解できるようになる。それこそ「エノキは68円~128円だったら買う」といった形で、自分が出せる範囲が様々な商品において分かるようになるのだ。そうすると適正な価格以外での買い物をしなくなり、カネが貯まる。
「壊れていないから今のままでOK」と考えることも必要だ。iPhoneに顕著だが、新作が出る度に買い換える人がいる。ITジャーナリストやガジェット関係の仕事をしている人ならさておき、一般的な勤め人が毎度最新のものを買う必要はない。私も2008年頃からスマホが周囲に普及するようになってから、iPhoneを欲しいと思ったことはあったが、結局買わなかった。毎回「別に最新のものはいらない」と思い続けていたところ、まだガラケー1台持ちという状況になっている。今後スマホにするかどうかは分からないが、現在のガラケー(2013年型)が壊れるまでは使うつもりだ。
とにかくボーナスが少ないと嘆くのではなく、「ボーナスがあったら新品の冷蔵庫を買おうと思っていたけど、なくなったから今の冷蔵庫のままでいい」と考えられるようになれば、それは一生モノのまともなお金への考え方だ。今回のボーナスの少なさが、消費欲を抑える契機になったらそれは結果オーライである。
【ビジネストラブル撃退道】は中川淳一郎さんが、職場の人間関係や取引先、出張時などあらゆるビジネスシーンで想定される様々なトラブルの正しい解決法を、ときにユーモアを交えながら伝授するコラムです。更新は原則第4水曜日。アーカイブはこちら