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金高騰、家にある金の金杯・ネックレス・指輪は売り時なのか

泉澤義明
泉澤義明

 現在、金の価格が高騰しています。なぜ今、金が高騰しているのか、そして金の見分け方について、金、宝飾品、貴金属地金の販売・買取を行う株式会社アプレのご担当者に話を伺いました。

 「2000年以降、金相場が右肩上がりになっている大きな要因となっているのが、2003年頃に登場した『金ETF』です。ETFとは、Exchange Trades Fundsの略で、日本語では『上場投資信託』と言います。これは、日経平均や東証株価指数、NYダウなど特定の指数に連動する投資信託のことで、証券会社に口座を持てば株式のように誰でも売買ができる商品です。『金ETF』はその指数が金の価格である金融商品なのです。金ETF登場前は、金の投資は商品市場や先物取引で行っており、投資家になじみのない存在でした。ETFの登場で、株式市場で行えるようになったことで、投資家への敷居が低くなり、更に、金投資は株式や債券とリターンの相関関係が異なるため、ポートフォリオを組む上でリスク分散のためにETFを行う投資家も増えていきました。投資家、特に年金基金といった機関投資家などがポートフォリオに金を組み込むようになり、大口かつ長期保有の金投資(購入)が安定的に生まれました。これがこの20年間、続いている金の高騰の大きな要因となっているのです。」

 筆者の経営するリサイクルショップでも、この半年の間に金の買取を希望されるお客様が急増しました。ネックレスや指輪、時計といった宝飾品、金貨、金杯など、自宅で長年眠っていた金商品が持ち込まれます。

 「2020年10月末時点で、24金でグラム7000円程となっています。2000年頃の相場が約1400円程度でしたので、約5倍となっています。この20年間で、金の価格は徐々に高まり、今が最も高値をつけている状態となっています。よく『不景気だと金の値段が上がる』と言われますが、実際この期間の金相場のチャートを見ても、紛争や貿易摩擦、リーマンショックなどの様々な要因で経済的な危機が生じた際に急騰する傾向が見られます。今年になって更に高騰しているのは、まさにコロナショックの影響と言えます。コロナによる世界的な不況により、株価の下落、加えて原油価格の下落などが続き、投資家の関心が安全資産としての金に向かいました。特に4月以降は急激に値を上げ、2000年以降では最高水準となりました。もちろん小売価格、買取価格も高い水準を保っています」

 当店のお客様との会話の中で「本物かどうか分からない、もし偽物だったら恥ずかしいし」という理由で売却をためらっていた方が多くいました。家にある金杯・指輪・ネックレスなどが、本物なのかどうかを自身で見分ける簡易的な方法を教えて頂きました。

 1.刻印を調べる

 宝飾品などの金製品に刻まれている「K○○」といったものがそうです。

 2.磁石を使う

 多くの金属は磁石にくっつきますが、金は磁石にくっつきません。磁石を近づけてみて、くっつかなければ、金である可能性が高いといえます。

(※貴金属でもまれに磁気を帯び、磁石に反応する場合もあるので1・2あわせて行うのがのぞましい)

 刻印の意味

 ・金の純度を表す刻印

 金の「純度」は金の含有率のことで、その製品がどのくらいの割合の金を含んでいるのかを表しています。多くの金製品は、金だけでできているわけではなく、この刻印によってその純度を確認することができるのです。

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