CAママで良かった! 仕事復帰で受けられる恩恵と感動
私が、仕事に戻って一番良かったなと思う点は、世界の色々な場所で赤ちゃん用品だったり、子供の買い物が安くできるということです。ドバイは基本的に物価が高いので、当時はオムツや粉ミルクなどは海外で買ってきたりもしていました。
機内での仕事について言うと、独身時代では気づかなかったであろう、お子様連れのお客様への気配りがもっとできるようになりました。私自身も休暇の際には家族で飛行機に乗るので、子連れの旅がいかに大変なのかがわかります。ですから、自分が働いている時に子連れの方がいると、できるだけその方の手助けができるようにきめ細やかなサービスを心がけています。そういった点では、私の妊娠、出産、育児の実体験が仕事でも活かされていると自負しています。
以前私が乗務したフライトで、エコノミークラスのサービスが始まった時に前列に座っていた赤ちゃんが大泣きしていることに気づきました。サービスが終わる約2時間後もまだ泣いていて、ご夫婦も疲労困憊な顔をされていました。
気になったので、数分後にまたご夫婦の元に戻ると、知らない年配の男性のお客様が赤ちゃんを抱いて飛行機の後方へと歩いていったのです。どういうことかと思い、その方に着いて行き、「ご家族ですか?」と尋ねました。すると、びっくりする答えが…。「あんなに長いこと泣いていて可哀想だったから、私が寝かしつけを手伝ってあげてるんだよ」と言うのです。
一番驚いたのは、あんなに泣いていた赤ちゃんが、その方の腕の中ですやすや眠りについていたことでした。ご夫婦も救われたという表情をされていました。私にとっては、忘れもしない感動のフライトとなりました。
CAは子供が生まれる直前まで業務に就くということが難しい職務ですし、毎晩帰宅できないという点で、ナニーや周囲の手を借りる必要も出てきます。しかし、そうした苦労を乗り越えてでも“CAママ”だからこそできる接客や得られる感動があるように思います。時には子育てと仕事の両立で大変な思いもしますが、いまは、仕事復帰してよかったと感じています。
【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら