対立煽り、フェイクニュースからの護身術
上司の皆さんは、こうした「ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ」「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ」の持ち主による偏った意見、個人的な思い込み、対立する意見の相手への執拗な攻撃から、チームやメンバー、自社を護らなければなりません。
その防御策として、ビル・エディは次の2つを紹介しています。
・「EARステートメント」=共感・配慮・敬意(Empathy,Attention and Respect)に基づくコミュニケーション
・「BIFF対応」=簡潔で中身のある、友好的でしっかり毅然とした(Brief,Informative,Friendly and Firm)対応
詳しく知りたいかたはぜひ『危険人物をリーダーに選ばないためにできること』をお読みいただければと思いますが、要するに、彼らの攻撃に対して冷静に、こちらは攻撃的にならず、友好的姿勢で、事実に基づく確認を行い、相手のいうままにならず、違うと思うことはしっかり攻撃者および周囲に伝えることだと言います。
もし渦中に巻き込まれた当事者になってしまった際は、かなり勇気のいることですし、上司として被害に合っている誰かのレスキューに当たる際は気が重いことではありますが、社長を目指すリーダーとしては、ナルシストやソシオパスが跋扈(ばっこ)できない組織風土を作ることは非常に重要な責務です。頑張りましょう。
最後に、ビル・エディは、フェイクニュースに騙されないためのチェックポイントもあげてくれていますので、ご紹介します。
◆フェイクニュースを分析する質問
・そのニュースは本当に正しいか
・ニュースの背景は?
・数字や統計は正しいものか?
・専門家も同意しているか?
・ニュースソースははっきりしているか?信頼できるか?
・他のニュースはどう言ってる?非難されている対象は本当に悪者か?
・危機を語っている人物は本当にヒーローか?
・その人物はこの話をすることで個人的な利益をえるか?
発信者の真の意図を常に確認しようとする姿勢が欠かせませんね。
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支配すること自体が目的の「ソシオパス」「ナルシスト」は、あなたたちのすぐそばにいるかもしれません。<ポスト・トゥルース>の時代、これからの上司はこれらを見抜き、対抗できるスキルも必須となっているのです。しっかり対応し、健康的な組織・チームを保ちましょう。
【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら