指導項目(3) 誤りの法則とZDは矛盾するか
やり方は当人に任せる。そうすれば、当人は新しい方法をどんどん試みることができますね。一方、新しいやり方を試みれば、当然誤りも起こります。一倉氏は、この誤りを「大目に見てあげる」必要があるのだと言います。
ここで上司の皆さんや経営者は「ZD(欠品ゼロ)という思想があるのに、誤りを大目に見ていいのだろうか?」と疑念を抱くことでしょう。しかしそれに対して、一倉氏はこの2つは矛盾しないのだと説くのです。
「誤りには2種類がある。一つは意思決定の誤りであり、これを「エラー」という。もう一つは実施の誤り、つまり結果が間違っているのであり、これを「ミス」という。設計の誤りがエラーであり、加工の誤りがミスなのである。目標管理で誤りというのはエラーのことであり、ZDの欠点というのはミスのことなのである」
「ミス」は許してはいけないですが、「エラー」は大目に見るというのが、一倉氏の教えなのです。
指導項目(4) 上を向け
世のマネジメント関連書籍やセミナーは、ほとんどのものが「部下を管理する」ことについての教えを説いています。これについて一倉氏は、「まことに不思議な思想である。上司は部下のためにあるのか」と皮肉っています。
「経営担当者(=管理職)は、まず上を向かなければならない。上司の意図をよく理解してはじめて、部下に何をさせたらいいかがわかるのであり、客観情勢の変化を知らずに、これに対処することはできないからである」
絶えず上司と連絡を取り、新しい外部の情勢やそれに対する上司の方針をおさえる。これを直ちに部下に流し、部下に対する要望を明確にする。こうなってはじめて部下たちは、会社の方針とずれなく、どう動けば良いのかを上司のあなたから知ることができるのです。