スマホ決済(モバイル決済)を導入するには?店舗向けキャッシュレスサービスを徹底比較

スマホ決済(モバイル決済)を導入するには?店舗向けキャッシュレスサービスを徹底比較

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政府によるキャッシュレス決済化の促進により、数年前に比べてスマホ決済を利用するユーザーは激増しました。その影響を受けて、多くの事業者がスマホ決済を導入しはじめています。現在未導入のオーナーも競合他社に後れを取らないよう、導入を検討している人も多いでしょう。

そこで今回の記事では、スマホ決済の導入方法や各種キャッシュレスサービスの特徴をご紹介します。導入を検討するうえでぜひ参考にしてください。

スマホ決済とは?

スマホ決済とは、特定のアプリをスマートフォン上にダウンロードすることで使用可能になるキャッシュレス決済の一つです

専用決済端末とスマートフォン(またはタブレット)を無線で接続し、「非接触型IC決済」や「キャリア決済」「クレジットカード決済」などをおこないます。

スマホ決済を導入するメリット

スマホ決済を導入するメリットは、以下の4つが挙げられます。

スマホ決済を導入するメリット

メリット①:業務負担を減らせる

スマホ決済の導入で得られるメリットの1つは、業務負担を減らせること。

現金による会計や管理をおこなう場合、釣り銭の受け渡しによるトラブルや売上管理に時間と手間を要します。実際、レジ1台の締め作業にかかる時間は約25分かかると言われています

※参照:経済産業省「キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識」

しかし、スマホ決済を導入すれば釣り銭が発生しないうえに決済データが自動で保存・記録されるため、現金よりも効率的な会計・管理業務が可能です

メリット②:スマホ決済の利用者に選ばれる

スマホ決済を導入すると、スマホ決済を利用している人たちに自社サービスを選んでもらいやすくなります。

2021年2月におこなわれたマイボイスコムのアンケート調査によると、直近1年間にスマホ決済アプリで支払った人はアンケート回答者全体の5割強と、約半数の人がスマホ決済を利用していました

※参照:モバイル決済に関するアンケート調査 第5回(調査期間:2021年02月01日~02月05日 回答者数:10,132名)

さらに2020年6月におこなわれたオリコン顧客満足度®調査 「スマホ決済サービス」利用実態調査では、スマホ決済利用者の75%が週に1回以上スマホ決済を利用していることがわかっています。

※参照:2020年 オリコン顧客満足度®調査 「スマホ決済サービス」利用実態調査(調査期間:2020/6/5~2020/6/11 回答者数:4,402名)

以上のことを踏まえると、「スマホ決済が使えない」というのは多くの見込み顧客を逃してしまうリスクといえます。

逆にスマホ決済を導入していれば、「スマホ決済が使えるから」という理由で自社サービスを選んでもらえる可能性が高まります。株式会社ジェーシービーの調査によれば、特に20~30代はスマホ決済の利用者数が多いため、比較的若い層をターゲットにした事業を営んでいるオーナーは、積極的に導入することをおすすめします

※参照:2021年2月「クレジットカードに関する総合調査」p21(JCB)(調査時期:2020/9 回答者数:3,500名)

メリット③:キャンペーンで購買が促進される

スマホ決済を導入すると、スマホ決済事業者による利用促進キャンペーンによる集客効果を期待できるでしょう。

例えばPayPayでは、対象の店舗などを利用したユーザーに対して、利用額の何%かを「PayPayボーナス」という1円単位で買い物に利用できる電子マネーで還元してくれるキャンペーンを定期的に実施しています。

このようなキャンペーンは各スマホ決済で定期的におこなわれているため、集客効果は特定の期間だけに限られたものではありません。また、スマホ決済利用者は「ポイントがもらえるから」「還元率がいいから」という理由で利用している場合もあります。

したがって、スマホ決済を導入しておけば、このようなキャンペーンの影響による購買促進を期待できます

メリット④:感染予防対策につながる

スマホ決済の導入は、釣り銭の受け渡し回数を減らせるため感染予防対策にもなります

厚生労働省による「新しい生活様式」のなかにもキャッシュレス化の促進が言及されているとおり、2020年から新型コロナウィルスが流行している現在では、顧客と従業員の安全と自社事業の安定を担保するためにも重要な取り組みです。

参照:新しい生活様式

スマホ決済を導入するデメリット

スマホ決済を導入するデメリットは、以下の3つが挙げられます。

スマホ決済を導入するデメリット

デメリット①:業務オペレーションの変更

スマホ決済を導入すると、従業員の業務オペレーションを変更する必要があります。そのため、新しいオペレーションの整備や従業員に対する教育に一定の時間を要します。

現金であれば簡単に対応できた「返金処理」も特別な対応が必要になるため、導入直後は従業員に負担がかかるかもしれません。

デメリット②:導入コスト・手数料がかかる

スマホ決済の導入にはコストが発生します。詳細な金額は後述しますが、以下のような費用が必要です。

導入にかかる費用の内訳

  • スマホ・タブレット端末の購入費用
  • 決済端末購入費用
  • 通信費
  • 決済手数料
  • 振込手数料
  • トランザクション料(※事業者による)
  • 入金明細発行手数料(※事業者による)

デメリット③:通信環境が必要

スマホ決済は通信環境がなければ使えません。そのため、通信環境のある通常店舗とは異なる場所で出店しスマホ決済をおこなう場合は注意が必要です。

また、通信環境が不安定な場合は決済処理でエラーが発生したりアプリの立ち上げに時間がかかることもあります。

スマホ決済の種類

スマホ決済の種類は、大きく以下の3つに分類できます。

スマホ決済の種類

非接触型IC決済

非接触型IC決済とは、無線通信技術を使ってスマートフォンに登録されたクレジットカードや電子マネーで決済する方法のことです。代表的な非接触型IC決済は、「SUICA」や「ICOCA」などの交通系ICカードが挙げられます。

スマートフォンで非接触型IC決済をおこなう場合は「Apple Pay」や「Google Pay」にクレジットカードや電子マネーを登録する必要があります。

QRコード決済

QRコード決済とは、利用者や支払先などの決済に必要な情報と紐づけられたQRコードを読み込むことで決済する方法のことです。

QRコード決済の方式はユーザースキャンとストアスキャンの2つに分かれます。

ユーザースキャン

ユーザースキャンは、店舗が提示するQRコードをユーザーが読み取る方式です。レジ横など読み取り用のコードを設置し、スマートフォンのカメラで読み取ってもらいます。

ストアスキャン

ストアスキャンは、ユーザーがスマートフォン画面上に表示したバーコードを店舗がレジで読み取る方式です。

キャリア決済

キャリア決済とは、各通信キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど)と契約している人が利用可能な決済方法です。キャリア決済を利用した場合、毎月の通信料金とあわせてキャリア決済分の料金が請求されます。

スマートフォンからキャリア決済をおこなう場合は、以下のような流れとなります。

オンライン(通販)で決済する場合

  • 1.サービスサイトから「キャリア決済」を選択
  • 2.通信キャリアの専用画面でIDとパスワードを入力

オフライン(店舗)で決済する場合

  • 1.店舗の専用端末でキャリア決済用のQRコードを表示
  • 2.支払い者がQRコードを読み取る
  • 3.通信キャリアの専用画面でIDとパスワードを入力

店舗に導入するスマホ決済方法を選ぶポイント

店舗にスマホ決済を導入する場合に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。

  • お店の客層
  • 初期費用や月額費用
  • 決済手数料
  • 入金サイクル
  • 必要な端末や設備
  • 不正利用の対応・セキュリティ面

お店の客層

まず、自社サービスの客層にどのくらいスマホ決済利用者がいるのか確認しましょう。

性別男性女性
全体51.6%
20代61.8%57.4%
30代64.4%56.5%
40代54.9%45.1%
50代54.0%45.4%
60代40.3%34.8%

※参考:JCBによる「クレジットカードに関する総合調査2020」(調査時期:2020/9 回答者数:3,500名)

JCBが2020年におこなった調査によれば、モバイルペイメント(スマホ決済)保有率は全体で51.6%。20~50代を中心に男性の利用率が高く、女性は20~30代が高いことが伺えます。

この結果から、自社サービスの客層が男性、もしくは20~30代女性で多く占められている場合は、スマホ決済を積極的に導入した方がよいといえるでしょう。60代以降を対象にしたサービスの場合も、2~3人に1人は利用していることを考慮すると検討の余地はあるかもしれません。

なお、地域によるスマホ決済利用比率の差異はほとんどありません。

客層が若ければ若いほど、導入効果は高くなりそうですね。

初期費用や月額費用

「STORES決済」や「Airペイ」など大手スマホ決済事業者の場合、初期費用・月額費用ともに実質無料なことが多いです。

しかし、なかには初期費用や月額費用が必要な事業者もあります。導入前に決済手数料や端末費用以外に発生するコストがどのくらいなのかは把握しておきましょう。

また、初期費用や月額費用が無料の場合でも、例えば決済を一切利用しなかった場合などは契約違反となり、端末代や諸経費を請求されることもあります。無料の場合に限らずですが、契約する前には費用に関する条件や何が契約違反になるかを必ず確認するようにしましょう。

なお、初期費用や月額費用を無料なケースがあるのは、手数料で利益の大半を得るビジネスモデルだからです。

決済手数料

クレジットカード決済と同様に、スマホ決済の場合も決済手数料が発生します。

今回ご紹介するスマホ決済事業者の多くは、決済手数料が「3.24%〜3.95%」です。事業者によって手数料が異なるため、必ずチェックしておきましょう。

なお、決済手数料以外に発生する手数料は以下のとおりです。

  • 振込手数料
  • トランザクション料
  • 入金明細発行手数料

手数料ビジネスのなかでは3%と安い方ですが、0.1%の違いでも大きな差となります。慎重に検討しましょう。

決済の上限金額はある?

一部のスマホ決済では、詐欺や事故の対策のために取引額の上限を設定している場合もあります。業態や契約内容により上限金額は変わってきます。お客様が決済できないようなトラブルを避けるために、契約時に確認するようにしましょう。

入金サイクル

スマホ決済でお客様から支払いを受けた場合、その時点では自社の口座に入金されません。スマホ決済をおこなった数日後にスマホ決済事業者から自社の口座に振り込みがおこなわれるからです。

この支払いから振り込みまでの一連の流れのことを「入金サイクル」といいます。

スマホ決済事業者から振り込みがおこなわれるまでは、当該売上金以外の資金から従業員への給与の支払いや仕入れなどをおこなわなければいけません。そのため、入金サイクルが長ければ長いほど必要となる資金は多くなります。

あまり資金に余裕がない場合は、できるだけ入金サイクルが短いスマホ決済事業者を選ぶことをおすすめします。

必要な端末や設備

どのスマホ決済事業者を利用する場合も、以下の端末と設備が必要になります。

  • スマートフォン・タブレット端末の購入費用:税込約6~10万円
  • 決済端末購入費用:税込2万円〜
  • 通信環境(通信費):月額税込3,000円〜

上記のうち、「スマートフォン・タブレット端末」と「通信費」は事業者(オーナー)が自分で用意しなければいけません。スマホ決済に必要な専用の「決済端末」は、スマホ決済事業者から購入します。

したがって、決済端末費用が事業者ごとにどの程度違うのかを入念に確認するようにしましょう

期間限定で「決済端末無料キャンペーン」をやっている事業者もあるので、事前のリサーチをおすすめします。ただし、無料の場合でも契約条件があり、違反する場合は解約後に端末代を請求される可能性もあります。キャンペーンの条件も、必ず確認するようにしましょう。

不正利用の対応・セキュリティ面

比較的新しいサービスであるスマホ決済は、ここ数年でも不正利用のトラブルが起こっています。トラブルが多いスマホ決済では、利用するユーザーも減っていくでしょう。

セキュリティ対策として、2段階認証や24時間365日体制のモニタリング、不正利用に対する補償対応をおこなっているかは、確認することをおすすめします。

スマホ決済を導入する流れ

スマホ決済を導入するまでの流れは会社毎に異なりますが、おおまかには以下のとおりです。

  • 1.WEB上で申込みを行う
  • 2.審査
  • 3.キットが届く
  • 4.キットの設置と初期設定をおこなって利用開始

申込みには本人書類や、業態によっては許可証や免許証などの書類を提出する必要があります。また、加盟店審査があり、申込みをしても必ず利用できるとは限りません。審査の基準は各社公表しておらず、審査が通らない可能性があることも覚えておきましょう。

審査が問題なく通れば、PayPayでは申込から1週間程度、Airペイでは申込から2週間程度で利用できます。

QRコード決済サービスの特徴と比較

PayPay

PayPayの特徴

  • QR決済利用率No.1ICT総研調べ(2020年1月時点)
  • 加盟店申込数366万箇所突破、ユーザー数4,700万人 ※2022年4月時点
  • ポイント還元キャンペーンが豊富
  • 年間累計決済利用回数20億回突破※ 2020年4月から2021年3月までの1年間

PayPayは「100億円あげちゃうキャンペーン」によって、2018年12月より一気に知名度が高くなりました。その影響もあり、2020年1月時点で数あるキャッシュレスサービスのなかでもQR決済利用率No.1の実績を誇っています。

※ICT総研調べ(2020年1月時点)

「100億円あげちゃうキャンペーン」の一発屋というわけではなく、総務省と提携してマイナポイントが貯まる施策をおこなったり、利用頻度や条件によってポイントの付与率がアップする仕組みがあったり、ユーザーに利用してもらうための工夫が充実しています。

PayPayの導入コスト
初期導入費無料
決済手数料 ・PayPayマイストア ライトプラン 月額2,178円(税込)加入で1.60%
・PayPayマイストア ライトプラ未加入は1.98%
※年商10億円以上の法人の場合は個別にご案内。
振込手数料・月1回(月末締め最短翌日入金)無料
・早期振込サービス利用時はPayPay銀行の場合22円(税込)、その他金融機関の場合220円(税込)

LINE Pay

LINE Payの特徴

  • 状況に合わせて「5つの決済方式」から選択可能
  • 集客・マーケティング支援もしてくれる(友だち追加してくれたユーザーにクーポン送付など)
  • WeChat Pay、NAVER PAYに対応
  • 本人確認や情報の暗号化など5つセキュリティの取り組みを実施

LINE Pay最大の特徴は、決済方式が選択できることです。決済方式は5つあり、それぞれまったく異なる特徴があります。

プリントQR専用機器およびアプリの導入は不要
QRコードユーザーが読み取る
審査完了後、すぐに利用可能
店舗用アプリ加盟店専用スマートフォンアプリ
ユーザーのQRコードを読み取る
クーポン送信など集客促進機能あり
登録完了後、すぐに利用可能
支払いリンク支払い用リンクをLINEなどでお客様に送信することで決済
デリバリー、オンラインレッスンといった非対面のサービス向き
オンライン決済ECショップ(通販)で利用可能
LINE Payユーザーは、クレジットカード情報などの入力不要
支払いが簡単になり、ECショップの課題「商品購入完了率」の改善にもなる
StarPayレシートプリント一体型マルチ決済端末
LINE Payのコード決済が可能
WeChat Pay、Alipayやその他国内コード決済にも対応

それぞれの導入コストは以下のとおりです。

LINE Payの導入コスト
プリントQR店舗用アプリ支払いリンクオンライン決済StarPay
初期導入費無料無料無料無料 ※システム接続開発が別途必要41,800円(税込) ※ 別途ネットスターズ社と端末の契約が必要
決済手数料1.98%(税別)1.98%(税別)1.98%(税別)3.45%(税別)(物販・サービス)
5.5%(税別) (デジタルコンテンツ)
最大3.45%(税別)
月額費用無料無料無料無料無料

au Pay

au Payの特徴

  • 会員数は2,500万人(2022年1月調査時点)
  • ユーザーのポイント還元率は利用条件によっては1%以上に
  • どの銀行からでも入金手数料が無料

au Payは、会員数2,500万人の会員数を誇るQRコード決済サービスです。

他のQRコード決済サービスのポイント還元率は0.5%程度ですが、au PAYではau PAYカードでのチャージで1%、Ponta提携社で支払いの場合はさらに0.5~1%アップとなっています。

また、24時間のサポート体制、自由な入金サイクル、入金手数料が無料など加盟店にとってうれしい機能が充実しています。

au Payの導入コスト
初期導入費無料
決済手数料2.6%
振り込み手数料無料

メルペイ・d払い

メルペイ・d払いの特徴

  • メルペイとd払いの両方が使える
  • 両サービスのユーザーの利用が期待できる
  • メルカリの売上金をチャージ可能
  • 店舗読み取り式とお客さま読み取り式の2種類

メルペイは、オンラインフリーマーケットで有名な「メルカリ」が提供しているQRコード決済サービスです。

一度のお申込みでメルペイとd払いが一緒に使えるようになるため、メルカリ会員(1,984万人※1)とdポイントクラブ会員(約8,554万人※2)の両方に対応できるようになります。

※1 JP版メルカリ事業の通期決算概況(FY2022.6)より ※2 2021年9月末時点実績(公式ページより)

メルペイ単体の会員数はPayPayなど業界大手には劣りますが、dポイントクラブ会員も対象にできるため、導入する価値は十分にあるでしょう。

2021年9月1日~2022年9月30日まで、Webから申し込んで加盟すれば、d払いの加盟店手数料2.6%が無料になるキャンペーンを実施中です。

メルペイ・d払いの導入コスト
初期導入費無料
決済手数料2.6%
振り込み手数料入金額が1万円未満の場合は振込手数料200円(税込)

QRコード(バーコード)決済サービスの比較

決済サービスPayPayLINEPayauペイメルペイ・d払い
公式サイト公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト
ユーザー数4200万人 ※2021年9月時点3880万人 ※2020年6月時点2500万人 ※2022年1月調査時点メルカリ会員1,984万人、dポイントクラブ会員8,554万人※2022年1月調査時点
専用端末の要否不要不要※一部必要不要不要
海外向け決済AliPayWeChatPay AliPayWeChatPay AliPay非対応
初期費用無料無料無料無料
決済手数料1.60%~1.98%1.98%〜5.5% ※決済方式によって異なる2.6%2.6%
入金サイクル翌日(早期振込サービス)、月1回(月末締め最短翌日入金)即日(※LINEPayで売上確認後に申請可能) 月1回翌々営業日(早期振込サービス) 月1回 月2回月1回 月2回
振込手数料・月1回(月末締め最短翌日入金)無料 ・早期振込サービス利用時はPayPay銀行の場合22円(税込)、その他金融機関の場合220円(税込)無料 ※「入金申請」した場合は250円無料 ※早期振込サービス利用で210円無料 ※1万円未満の場合は振込手数料200円
導入日数1週間程度10営業日前後1週間程度審査完了後すぐ
対応OSiOS/AndroidiOS/AndroidiOS/AndroidiOS/Android

複数の決済方法に対応するなら決済代行サービスがおすすめ

AirPAY

AirPAYの特徴

  • リクルートによる決済代行サービス
  • 初期導入費、振込手数料は無料
  • 数多くの決済方法に対応
  • 対応端末がiOSのみ

AirPAY(エアペイ)は、リクルートが運営している決済代行サービスです。

専用のカードリーダーとiPadまたはiPhone、Airペイアプリの3つを用意することで、さまざまな支払い方法に対応できるようになります。

決済手数料は3.24%〜3.74%。iPadまたはiPhoneは自身で用意する必要がありますが、導入に必要なカードリーダーは条件を満たせば無料で貸出してもらえるキャンペーンを実施しています「迷ったらAirPAY」といえるほど導入コストと維持費用が安く、対応している支払い方法が多いです。

※キャンペーンは予告なしに変更または終了する場合があります。詳細は公式サイトで確認ください。

AirPAYの導入コスト
初期導入費無料(自身で用意するiPadまたはiPhoneの端末代除く)
※カードリーダー無料キャンペーン実施中(2022年1月時点)
決済手数料3.24~3.74%
振り込み手数料無料

Square

Squareの特徴

  • アメリカ発祥の決済代行サービス
  • 申し込みから利用開始までが短い(1~3営業日)
  • ハードウェアの導入費用は4,980円(税込)~46,980円(税込)

Squareは、Twitterの創設者「ジャック・ドーシー」が立ち上げたアメリカ発祥の決済代行サービスです。

今回ご紹介する他の決済代行サービスと比較すると、申し込みから利用開始までの導入日数が1〜3営業日と、比較的短いことが最大の特徴

JCBのみ決済手数料が3.95%と他社よりも比較的高いこと、QRコード決済には直接連携していないことが懸念材料です。

しかし、QRコード決済はSquarePOSアプリをダウンロードしている端末にQRコード決済用のアプリをダウンロードすれば問題なく利用できます。

Squareの導入コスト
初期導入費4,980円(税込)または32,980円(税込)または46,980円(税込)
※上記はハードウェアの料金
※ソフトウェアは無料
決済手数料3.25~3.95%
振り込み手数料無料

STORES決済(旧Coiney)

STORES決済の特徴

  • 「リボ払い」「2回払い」に対応
  • 会計ソフトやPOSレジと連携して記帳作業を自動化
  • Web管理機能で離れた場所でも決済状況を確認

STORES決済は、さまざまな決済方法に対応しているうえに「リボ払い」や「2回払い」にも対応している珍しい決済代行サービスです。

一般的な決済代行サービス以外に、Web管理機能や入金管理機能など売上データの確認や管理をおこなううえで便利な機能が充実しています。

会計業務を効率化させたいオーナーにおすすめです。

STORES決済の導入コスト
初期導入費無料
※福まねきキャンペーン適用の場合(キャンペーン期間:2021年12月30日(木) 〜 2022年1月31日(月))
通常:19,800円(税込)
決済手数料3.24~3.74%
振り込み手数料10万円未満:200円(税込)
10万円以上:無料

楽天ペイ

楽天ペイの特徴

  • 毎月のキャンペーンで楽天ユーザーの集客が見込める
  • 対応している電子マネーの種類が豊富
  • 入金サイクルが短いため資金の心配がいらない(楽天銀行への入金は翌日)

楽天ペイは、その名のとおり大手ECサイトを運営している「楽天」が手がけている決済代行サービスです。

楽天銀行への振込は最短で売上日の翌日におこなわれるうえに、振込手数料が無料になっているため、決済代行サービスの利用による立替金や振込手数料の支出を気にする必要がありません。

また楽天はECサイトを運営している影響もあり、幅広い流通系電子マネー(nanaco・WAON・au pay)に対応しています。

楽天ペイの導入コスト
初期導入費実質無料
※2022年3月31日までカードリーダープレゼントキャンペーン実施中
決済手数料3.24~3.74%
振り込み手数料楽天銀行:当日23:50時点の売上が翌日に自動で入金
楽天銀行以外:23:30までに入金依頼すると、指定口座へ当日23:50までの売上が翌営業日に全額入金

タイムズペイ

タイムズペイの特徴

  • ソフトウェア・ハードウェア・通信環境をすべて提供
  • 「分割払い」「リボ払い」にも対応
  • QRコード決済非対応
  • 独自端末でしか利用できない

タイムズペイは「Times」という駐車場でも有名なパーク24株式会社が運営している決済代行サービスです。

STORES決済と同様に「分割払い」や「リボ払い」に対応しています。

最大の特徴は、初期導入時に38,000円(税込)、の費用がかかるものの「カードリーダー」「プリンタ」「タブレット」「通信環境」に至るまで導入に必要なものはすべて提供してくれることです。したがって、一括ですべて用意したい人にはおすすめのサービスです。

ただし、QRコード決済に非対応なこと、独自端末でなければサービスを利用できないことなどのデメリットもあります

タイムズペイの導入コスト
初期導入費38,000円(税込)※カードリーダー(レンタル)、プリンタ・タブレット(1年保証)
決済手数料3.24~3.74%
振り込み手数料無料

おてがるPay

おてがるPayの特徴

  • 大手クレジット会社3社が設立
  • 対応している支払い方法が多い
  • 利用開始までの導入期間は約1ヵ月と少し長い

おてがるPayは、大手クレジット会社3社(JCB・三菱UFJニコス・UCカード)の出資をもとに設立されたJMSが運営する決済代行サービスです。

クレジット会社が運営元のため、対応している支払い方法は多彩です。LINE PayやWeChat Payなどの有名どころはもちろん、ゆうちょPayやYOKA!Payなどのややマイナーな支払い方法も利用できます

運営元の知名度や対応している支払い方法の豊富さは優秀ですが、導入に要する時間がやや長めになっていることが唯一の懸念点です。

おてがるPayの導入コスト
初期導入費カードリーダー23,100円(税込)、プリンタ15,180円(税込)
決済手数料3.24~3.74%
振り込み手数料無料

決済代行サービスの比較

決済サービスAirPAYSquareSTORES決済(旧Coiney)楽天ペイタイムズペイおてがるPay
公式サイト公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト
電子マネー交通系IC、iD、QUICPay ApplePay交通系IC、iD、QUICPay交通系IC交通系IC、iD、QUICPay ApplePay、nanaco、WAON aupay交通系IC、nanaco、WAON交通系IC、nanaco、WAON
クレジットカードVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVER UnionPayVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVERVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVERVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVER auPAYCardVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVERVISA、Mastercard、AMERICANEXPRESS JCB、DinersClub、DISCOVER MUFGCARD、DCカード、UFJCard NICOSカード、UCカード、SAISONCARD
QRコードAlipayConnect、WeChatPay、銀聯QR d払い、PayPay、LINEPay auPAY、J-CoinPay ※他4種非対応 ※SquarePOSアプリと同端末へのQRコード決済用アプリの導入で可能WeChatPay楽天ペイ、auPAY、Alipay WeChatPay非対応メルペイ、ゆうちょPay、はまPay、YOKA!Pay OKIPay、ほくほくPay、こいPay、KPLUS Alipay、WeChatPay、LINEPay、atone EPOSPay、pring、auPAY、FamiPay ギフティプレモPlus、ANAPay
海外向け決済AlipayConnect WeChatPay 銀聯QR非対応WeChatPayAlipay WeChatPay非対応Alipay WeChatPay
初期費用無料(自身で用意するiPadまたはiPhoneの端末代除く) ※カードリーダー無料キャンペーン実施中(2022年1月調査時点)4,980円(税込)または32,980円(税込)または46,980円(税込) ※ソフトウェア無料無料 ※2022年1月31日まで実施している福まねきキャンペーン適用の場合無料 ※2022年3月31日までカードリーダープレゼントキャンペーン実施中38,000円(税込)、 ※カードリーダー(レンタル)、プリンタ・タブレット(1年保証) トカードリーダー23,100円(税込)、プリンタ15,180円(税込)
決済手数料3.24~3.74%3.25~3.95%3.24~3.74%3.24~3.74%3.24~3.74%3.24~3.74%
入金サイクル毎月3回または6回 ※銀行によって異なる「決済日の翌営業日」または「毎週水曜日締め金曜日入金」 ※銀行によって異なる手動:振込依頼日の1~2営業日後に入金 自動:当月末までの売上が翌月10日に金額確定し、20日に入金楽天銀行 当日23:50時点の売上が翌日に自動で入金 楽天銀行以外 23:30までに依頼で、当日23:50までの売上が翌営業日に全額入金毎月15日と毎月末の2回 1〜15日の売上当月末日に振込 16〜末日の売上翌月15日に振込毎月2回または6回
振込手数料無料無料10万円未満:200円 10万円以上:無料楽天銀行:無料 楽天銀行以外:330円/回無料無料
導入日数1~2週間1~3営業日最短3営業日最短3営業日最短4週間約1ヵ月
対応端末iOSiOS Android ※SquareStandはiPadが必要iOS AndroidiOS Android専用端末iOS

まとめ

スマホ決済の導入を検討するうえで重要なのは「自社の状況に最適なサービスかどうか」です。

自社サービスの客層や、店舗の従業員が抱えている決済周りの課題などを十分に把握し、事業がより効率的に成長できるようなサービスを選ぶようにしましょう。

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