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「遊び」で企業のチームビルディングに貢献 コロナ禍でも成長を遂げた工夫 (1/2ページ)

東京21cクラブ
東京21cクラブ

 「Founders Night Marunouchi」は、スタートアップの第一線で活躍する経営者から学びを得ることを目的に、三菱地所が運営する起業家支援コミュニティ「東京21cクラブ」と、イベント・コミュニティ管理サービス「Peatix」との共同開催のイベントシリーズです。2019年10月より月2回、新丸ビル10階にある東京21cクラブにて開催しており、2020年4月からはオンラインにて開催しています。

 今年2月24日に登壇いただいたのは、株式会社IKUSA代表取締役の赤坂大樹さん。同社は、デジタルマーケティング関連の事業を展開しつつ、企業や自治体向けに「遊び」をコンセプトにした体験型イベント事業も行っています。

 主力イベントの1つ「チャンバラ合戦-戦IKUSA」は、スポンジの刀で相手の腕についた命のボールを落とし合う合戦アクティビティ。参加者同士の交流促進やチームビルディングの効果があり、まちづくりや企業での研修に活用されています。しかし2020年は新型コロナの影響でリアルイベント開催が困難に。そこで、リモートワーク実施中の企業向けのキックオフミーティングや全社レクリエーションに活用できるオンラインイベント事業を立ち上げました。

 さまざまな遊びで、企業の課題解決に貢献するIKUSA。今回は、遊びを企業のニーズに合わせてどのように提供しているのか、サービス設計の工夫などをうかがいました。Peatix Japan 取締役 藤田祐司さん、東京21cクラブ運営統括の旦部聡志がモデレーターを務めました。

 楽しんで、感謝もされる そんな仕事を続けたい

 前職では、キーエンスでFA機器の営業販売を行っていた赤坂さん。独立を考えた際に、これまでの経験を生かして新たな仕事に挑戦したいと考えました。そこで、2012年にIKUSAの前身となるWebコンサルティング会社、TearsSwitchを共同創業しています。

 その後、NPO法人ゼロワンが運営するチャンバラ合戦-戦IKUSAに出会ったことをきっかけに、「遊び」が持つ可能性に気が付いたそう。ゼロワン副理事に就任するとともに、TearsSwitchにおいて同イベントの事業化を推進することにしたのです。

 「チャンバラ合戦-戦IKUSAを見て、参加者がお金を支払って参加しているのに、終わった後には運営メンバーに向けて、感謝を伝えてくれることに衝撃を受けました。人のためになることをして、楽しんで、感謝もされる。それを仕事にできればと思ったんです。一方で、NPO法人として活動する中での課題もありました。運営メンバーは良い人が多かったのですが、反面フルコミットすることができず、推進するにはリソースが足りない状況でした。人に感謝される『遊び』を本気で、持続可能な形にするため、TearsSwitch(現IKUSA)で事業展開をすることにしました」

 2016年には、岐阜県可児市の地域活性化事業として、「戦国城跡巡り事業-可児市の乱-」を展開。子どもたちに歴史の興味を持つきっかけを与え、大人には地域への愛着を喚起させることを狙い、年間20回以上のチャンバラ合戦-戦IKUSAを実施しています。レクリエーションや研修における需要も増え、年間100件以上実施される事業となりました。

 今では、チャンバラ合戦-戦IKUSAの他、「おうち防災運動会」や「謎解き脱出ゲーム」など、さまざまな種類の遊びに関するサービスを提供するようになっています。

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