Fromモーニングピッチ

ENEOSが目指す低炭素なまちづくり スマートシティベンチャーが後押し (1/3ページ)

三原悠輔
三原悠輔

 デロイトトーマツベンチャーサポート(DTVS)です。当社はベンチャー企業の支援を中心に事業を展開しており、木曜日の朝7時から「Morning Pitch(モーニングピッチ)」というイベントを開催しています。毎週5社のベンチャーが大企業の新規事業担当者や投資家らを前にプレゼンテーションを行うことで、イノベーションの創出につなげるのがねらいです。残念ながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のためオンライン開催となっていますが、いずれ会場(東京・大手町)でのライブ開催に戻す予定です。

 モーニングピッチでは毎回テーマを設定しており、それに沿ったベンチャーが登場します。ピッチで取り上げたテーマと登壇ベンチャーを紹介し、日本のイノベーションに資する情報を発信する本連載。今回は、国内外のベンチャー企業とスマートシティ領域で様々な実証実験などに取り組んでいる、ENEOSホールディングスとのコラボレーション特集です。

 温暖化対策などに寄与

 スマートシティとは地域が主体となり、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)の活用をはじめそれぞれの地域が持つ資源やポテンシャルを生かし、ビッグデータを活用した新たな価値を創造する取り組みと定義づけられています。

 日本は人口減少やそれに伴う少子化といった問題に加え、温室効果ガスの削減、気候変動に伴う自然災害やCOVID-19対策といった課題に直面しています。こうした課題の解決を図るため、現場から得られる豊富なデータや企業・大学の技術力を活用してスマートシティを目指す潮流が全国に広がっています。

 オープンイノベーションを推進

 ENEOSは2040年のグループ長期ビジョンとして「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げています。それの実現に向けて、環境やエネルギー、交通モビリティなどスマートシティを構成する領域で、他社とのスピード感あるオープンイノベーションとデジタル技術の活用を進めています。

 長期ビジョンの実現に向けて中核的な役割を果たすのが「未来事業推進部」という組織です。グループ本体から独立した決裁権限を持ち、スピード感のある投資が可能なENEOSイノベーションパートナーズ合同会社というCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)も運用しています。注力領域は「まちづくり」「モビリティ」「低炭素社会」「循環型社会」「データサイエンス&先端技術」の5分野で、この中からいくつかの事例を紹介します。

 ラストワンマイルを電動キックボードで

 利便性の高い低炭素のまちづくりを目指して取り組んでいるのがマルチモビリティステーションです。電動サイクルやキックボードなど様々なシェアリングサービスの活用でラストワンマイルを移動できるようにし、街の回遊性向上と環境負荷の低減に貢献する取り組みです。モビリティシェアサービスを提供するOpen Street、電動キックボードを開発するLuupと共同で事業を進めています。また、さいたま市では現在、4人乗り超小型電動自動車(EV)を活用したシェアリングに関する実証実験が行われています。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus