【働き方ラボ】社会人がOB訪問に協力すべき理由 就活生と触れ、己のキャリアを考える (1/4ページ)

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 最悪だ。大手ゼネコン大林組の社員がOB・OG訪問アプリでマッチングした女子大生にわいせつ行為をし、逮捕された事件である。長年、就活に関して論じてきた者として悲しい。(常見陽平)

 就活ハラスメント問題

 事件発覚後もウェブメディアで「就活セクハラ」に関する特集が組まれ、その実態が明らかとなった。就活とハラスメントの問題は、新しいようで、古くからある問題だ。これまでも、大手企業でのOB・OG訪問や、面接でのハラスメントは問題となり、いくつかの事件に関しては、メディアで報じられてきた。

 ここ数年の売り手市場の中で話題となったのは「オワハラ(就活終われ・終わらせろハラスメント)」だ。全国紙の社説でも取り上げられたし、「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた。「ウチに決めろ」「他は内定を辞退しろ」と人事が就活生に迫るものである。毎日のように選考と称して接点をつくり、他社を受けさせないようにしたり、その場で各社に辞退の電話を入れさせるなどの取り組みが問題視された。

 なお、「就活ハラスメント」では社員から学生に対してのセクハラ・パワハラが問題視されるが、それだけではないことを確認しておきたい。学生同士のトラブルも起こる。

 就活では男女の出会いも多い。互いに将来のことを考えつつ、不安を抱えて就活をしている中なので仲良くなることもある。ただ、中には就活をナンパの機会と捉えていたり、相手に対して過剰にしつこくする輩がいる。当初は就活相談をしていたはずが、途中から異性への執拗な電話やLINEが飛ぶなど、ストーキングのような行為が展開されることもある。就活生同士の恋愛「リクラブ」をこじらせたものとも言える。

学生から社会人へのハラスメントも