CAのここだけの話♪

若くて独身はひと昔前!? CAママの理想的で最高の「働き方」 (2/3ページ)

鶴崎八千代

転職の決め手はコレでした

 CAママの育休制度は航空会社によりかなり違うようです。幸い、私が勤めているフランスの航空会社では、かなり手厚い制度が整えられています。実は、私は育児休暇(育休)制度に惹かれて現在の会社に転職しました。それまでは6年間ほどアメリカ系航空会社に機内通訳として乗務していたのです。

 フランスの出生率がヨーロッパの国々の中でも高いのは有名ですね。その理由のひとつは、育休システムにあります。(このほか、子供が多い家族には税制控除など優遇システムなどもあります。)フランスの法律では育休は一般的に3年間です。最低3年間であって、会社によってはさらに長期の育休が取れます。

 私の勤務先ではなんと、4年間の育休が取れます! 経営難で人員削減していた時期には5年間という制度もありました。1人目を出産後に4年間休み、その間に2人目を妊娠した場合は引き続き4年間…つまりトータルで8年間休むことも可能なのです。「8年も休んだら復帰がなかなか大変では?」という気もしますが、実際に長年休んだ後に子供が大きくなってから復帰された先輩CAもいらっしゃいます。

 とはいっても、フランス人CAでこのような長い育休を取る人はかなり少ないです。復帰するには、保安要員として乗務するための研修・試験に通過しなければならないからです。すべてフランス語での試験です。フランスで育休を取得しフランス語ベースの生活をしているCAにとっては苦になりませんが、例えば日本で生活をしているCAにとっては、語学のハードルも高くなります。疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、私の勤める航空会社の場合、基本的にはどこに住んでも構わないのです。かなり大変ではありますが、日本在住のまま、あるいはアメリカや他のヨーロッパの国で生活しながら、パリのシャルル・ド・ゴール空港まで通勤しているCAもかなりいます。

ママがCAを続けやすい 魅力的なシステムはほかにも

 4年間の育休はCAママにとってはたしかにありがたいです。でも、ずっと休職するという選択肢のほかにも2つ、こんなうれしいシステムもあります。

<1>「交互に」働く

 「TA(Le temps alterne)」と呼ばれるシステムです。子供が4歳にまるまでは、申請すれば必ず承認されるシステムです。

 具体的に言うと、通常フルタイムで仕事するのを100%とすると、その割合を減らすことができます。私も実施に息子を出産後、半年ほどで復帰しましたが、その時にお願いしたのが50%でした。「一定期間働いて、一定期間休む」を繰り返します。つまり「2カ月働いて2カ月休む」か「1カ月働いて1カ月休む」。そういうリズムで乗務できます。

 完全に休職はしたくないけど仕事の量を減らせる。これはとても魅力的です。CAには、仕事が好き、接客が好き、人が好き…そういう性格の人が多いようです。世界中を飛び回る乗務生活から、一気に子育てに専念するための生活へ。世界のさまざまな方々と接する生活から、家を中心とした限定された生活へ。育休中のCAママの中には、そうした極端な変化や、子育ての独特の生活リズムに戸惑い、世界や一般社会から孤立してしまう感覚に陥る人も多いようです。そのため、完全休職よりも50%だけ復帰して、その後、徐々にパーセンテージを上げて育児と乗務とのバランスを取っていくシステムは、CAママ本人はもちろん、子供やパートナーにとっても、新しいリズムに少しずつ慣れていくことができるのでメリットがあります。

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