今日から使えるロジカルシンキング

なぜビジネススキルである「ロジカルシンキング」を子供が学ぶ必要があるのか (3/3ページ)

苅野進
苅野進

 もちろんロジカルシンキングだけですべての問題は解決しません。人間が絡む世界ですから、心理的・政治的な様々な問題も存在します。

 しかし、ロジカルシンキングを学ぶことによって、それが使える場面を正確に把握できるようになります。そうすることで、論理的に判断できる部分を増やし、それ以外の心理的・政治的な問題と区分して考えることができるようになります。

 明確な模範解答がない世界では、自分の考えは常に、

  • それは本当か?
  • 答えはそれだけか?

 という疑問の目に晒されます。自分自身でもそのような視点に立つと100%の自信は持てないでしょう。絶対的な模範解答ではなく、自分も含めた関係者が「とりあえずそのように仮定して進めても良いのではないか」という納得感を生み出すことがロジカルシンキングの目的なのです。

 ロジカルシンキングの基本を身につけることによって、もやもやした景色がだいぶスッキリしてくることを目指しましょう。


 次回のテーマは「事実と意見を分ける」です。次回以降、この連載は基本的に2回を1セットとして、(1)解説メインの<基本>(2)問題を実際に考えてみる<応用演習>を掲載していきます。読者をビジネスパーソンに設定して、身近な事例を豊富に紹介していきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。

苅野進(かりの・しん)
苅野進(かりの・しん) 子供向けロジカルシンキング指導の専門家
学習塾ロジム代表
経営コンサルタントを経て、小学生から高校生向けに論理的思考力を養成する学習塾ロジムを2004年に設立。探求型のオリジナルワークショップによって「上手に試行錯誤をする」「適切なコミュニケーションで周りを巻き込む」ことで問題を解決できる人材を育成し、指導者養成にも取り組んでいる。著書に「10歳でもわかる問題解決の授業」「考える力とは問題をシンプルにすることである」など。東京大学文学部卒。

【今日から使えるロジカルシンキング】は子供向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座やワークショップを開講する学習塾「ロジム」の塾長・苅野進さんがビジネスパーソンのみなさんにロジカルシンキングの基本を伝える連載です。アーカイブはこちら

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