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英エコノミスト誌も驚いた “英語ペラペラ”高卒タクシー運転手勉強法 (3/4ページ)

 もともと発音はしっかり学んでいたこともあり、タクシーの接客でよく使うフレーズを暗記して乗務で使うとスムーズに通じた。すると会話が成り立つようになり、楽しくなってきたのだ。

 しかし今度は、「暗記したフレーズを言うと、お客様には『英語が話せるんだ』と思われて、『どこに留学したの?』『どうやって勉強したんだ?』と質問攻めになる。それに対応できないんです」という次の「壁」にぶつかった。

英語を使って日本語を教えれば、英語がうまくなる

 そのとき出合ったのが、同時通訳者の横山カズさんが提唱する「パワー音読」という学習法だ。

 「横山さんも、留学経験がなく独学で英語を身に付けた。まずYouTubeの動画を見て、興味を持って本を読んだところ、自分のやり方にも合っていると感じました。スピーキングの強化を意識しながらリーディングやリスニングをします。英語の書籍や映画などで、『使ってみたい』『共感できる』センテンスを見つけたら、メモしてノートに溜め、感情を込めて丁寧に何度も音読する、といったものです。これを続けたところ、話す力が上がってきて、日常会話にも対応できるようになりました」

 この時点で英語を学び始めて2年。英語を使うことがさらに楽しくなり「もっとできるようになりたい、もっと話す機会をつくりたいと思うようになりました」(中山さん)。そこで中山さんは、外国語を学びたい人が集まる「italki(アイトーキー)」というウェブサイトを利用し始めた。

 ここでは、例えば「英語を学習したい日本人です」と登録すると、日本語を学びたい英語ネーティブの人から、「お互い言葉を教え合いましょう」と連絡が届く。外国語学習パートナーと、英語や日本語を教え合った中山さんは、italki内の別のサービスも利用し始めた。italkiでは申請に通ると、スカイプなどを使って有料で外国語を教える講師になることもできるのだ。英語を使って日本語を教えたら、英語がうまくなるのではないかと考えたためだ。

 「英語で書かれた日本語学習教材を買って勉強し、英語で説明するのは、とても勉強になりました。そこで英語の力もぐんぐん伸びたように思います」と中山さんは話す。

 現在、中山さんが力を入れているのは、語彙力の増強だ。ただ、やみくもに暗記するのではなく、品詞ごとに覚え方を変えているという。「名詞は1週間で200~300個くらい覚えられるけれど、動詞はそんな覚え方をしても使えるようにならない。シンプルな動詞を1つ1つ徹底的に、さまざまな意味で使えるように繰り返し練習します。動詞1つ覚えるのに、1週間かけてもいいくらいです。形容詞は、表現の幅を広げるためのものなので後回しでもいい。”frankly”などの副詞や”speaking of”などの副詞句は便利なので、基本的なものは押さえます」

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