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エコな航路は? 持続可能なフライトを支える航空業界の「イノベーション」 (2/3ページ)

清水みな

フライトをめぐる環境保全への取り組み

 そんなオランダ人が運営する私の会社でももちろんCO2排出量削減のための投資を惜しまず、日々、下記のような取り組みの強化に尽力しています。

<1>燃費効率に優れた航空機の導入

 燃費効率に優れた航空機はCO2排出量削減効果が大きく期待できます。低燃費を実現した機体として有名なボーイング787は弊社でもその一翼を担っております。特に長距離飛行になる日本便では使用頻度が高く、使用燃料の削減に貢献しています。

<2>搭載物の軽量化

 搭載物の重量が軽いほど消費燃料は少なく済み、CO2排出量も削減されます。お客様のお荷物をお入れするコンテナやコンテナを縛るロープの軽量化(ロープは材質を替えることによって従来品に比べ50%の軽量化を実現)のほかに、機内で使用する食器やトレーも改良を重ね、機内サービス時に使用する食事ワゴンを8kg軽量化することにも成功しています。

 また、お客様に提供する新聞紙や雑誌に関しても紙媒体を廃止し、弊社専用アプリでダウンロードしていただく電子媒体に移行しています。この取り組みは年間36万kgの軽量化を実現しました。もちろん、操縦士や乗務員も乗務ごとに必要な重要情報は会社からアプリを通じて電子媒体で受けとります。これはペーパーレス化といった環境配慮だけでなく、業務効率化にもなり一挙両得です。

<3>分別・リサイクルの徹底

 乗務員は、機内でゴミの回収を行う際もソーダの空き缶やワインボトルはほかのゴミとは一緒には捨てません。別にリサイクル用の箱を作ってまとめるなど、分別を意識して業務に励んでいます。機内でお出しするお食事も地上から積み込まれる際はラップを使用せず、リサイクル可能なアルミの蓋を使用して廃棄物削減に繋げています。

 短距離便では紙コップとプラスチックコップを分別できる回収箱を設置していることもあります。

 このような取り組みもあり、2018年度は廃棄物排出量を前年より9%削減し、リサイクル率を28%増加させることに成功しています。

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