大手が都心回帰、人材確保で
そこに追い打ちをかけるのが企業の都心回帰の動きだ。通勤に便利な交通の結節点にオフィスを設け、人材確保につなげたいとの思惑がある。
昨年10月に開業した複合ビル「なんばスカイオ」(大阪市中央区)のオフィスフロア。南海線、大阪メトロ、JR、近鉄線、阪神線と複数の鉄道を利用しやすい場所で、多くの大手企業が事務所を構えた。
丸一鋼管は大阪市西区から、ボウリング場などを展開するラウンドワンは堺市堺区から、ここに本社を移した。工場や取引先への交通の便がよく、立地が採用活動でも有利になるとみている。
投資活発、家賃は高騰
昨年10月、不動産関係者を驚かせた物件取引があった。大阪・梅田に近いオフィスビル「御堂筋フロントタワー」(大阪市北区)を米不動産「ラサール・インベストメント・マネージメント」が買い取った。米シェアオフィス大手「ウィーワーク」が1棟借りで入居し、6月に開業予定だ。
このビルは、リーマン・ショックによる景気後退のあおりで、資金調達などをめぐってトラブルが起き、建物完成後も長年、工事の囲いが取り外されず、開業できていなかった。それに外資系から買い手が付くほど需要が強まっていると受け止められたのだ。
オフィス不足とともに、家賃は高騰している。