社会・その他

ミカンの腐敗、紫外線で抑制 和歌山の研究所などが装置開発 (2/2ページ)

 共同研究の結果、一定の条件でミカンに数秒間紫外線を照射すると、スコパロンが高い水準で残り、腐敗抑制効果を得られることを発見。研究所が、条件をもとにミカンをコンベヤーで搬送しながら紫外線を照射する装置を開発した。

 約3万5千個のミカンを使った実証実験で、紫外線処理をしたミカンと、していないミカンを約1カ月保存した場合、処理していないミカンの腐敗率42%に対し、処理したミカンの腐敗率は19%だった。紫外線による果実の品質への影響もなかった。

 研究所は現在、JAや個人農家向けに装置を開発中で、将来的には製品化もにらんでいる。

 担当者は「ミカンの腐敗で困っているといった生産者からの相談は、これまで多くあった。苦しい状況で頑張っている生産者の方々に、ぜひ装置を役立ててもらえれば」と話している。

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