東京商工リサーチ特別レポート

人気演劇集団キャラメルボックス破綻の深層 大物俳優頼み、未払いも (3/3ページ)

東京商工リサーチ

 また、スタッフ20名の債権総額は1億3461万円で、1人当たり平均は673万円。20名分の内訳は、未払給与9810万円、退職金3587万円、解雇予告手当63万円だった。

 未払給与は、2015年の退職者分から生じ、退職金は2014年から未払いが散見されていた。

 キャラメルボックスは2009年以降、観客動員数が落ち込み、多額の予算を投じた劇団25周年記念公演も開催中に東日本大震災が直撃し、深刻な経営不振に陥った。しかし、その後も劇団員やスタッフらは、劇団存続のために賃金が未払いでも公演を続けていた。

 国内有数の知名度を誇る劇団だったが、苦しい経営のなかで公演回数を増やすなど事態の改善を願った劇団員、スタッフの思いは通じなかった。稽古などで相当な時間を拘束される劇団員、スタッフへの賃金支払いは、演劇界にとって決して対岸の火事ではない。

東京商工リサーチ特別レポート】は大手信用調査会社の東京商工リサーチが、「いますぐ役立つ最新ビジネス情報」として、注目の業界や企業をテーマに取材し独自の視点に立った分析をまとめた特別レポート。随時掲載します。アーカイブはこちら

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