問題1の解説
顧客数だけでなく、来店回数を増やすという視点は良い気づきです。しかし「売り上げ(売上高)」ですので「購入金額」が必要です。1回あたりの購入金額(客単価)を上げるために、多くのドラッグストアでは本来の医薬品という商材以外にお菓子や日用品などを扱うようにしているのが実際です。
「フェルミ推定」という名前で紹介されることが多いのですが、
- 売り上げ=1回あたりの購入金額×顧客数×来店回数
のように、ビジネスでは、実際に調査してみないとわからないような上で重要な「数字」を概算してみるのです。この時、どのように計算されるのかを確認してみることで考えモレを減らすことができます。「因数分解」に似ているのでそう呼ばれることも多いですね。
普段気にすべき数字がどのような計算式で成り立っているのかを確認し、フレームワークとして活用することはモレなく考えることの基本になります。
計算式に必要な要素=売り上げを増やすためのフレームワーク
【1】顧客数
【2】来店回数
【3】1回あたりの購入金額
つまり解答は、以下のようになります。
問題1の解答
考えモレがある
→漏れているのは「1回あたりの購入金額(客単価)」
では2問目です。
問題2
えりかさんは大島家具店のマネージャーです。新たな店舗を出店するにあたって、その店舗を取り巻く状況について分析することにしました。競合他社のイケアやニトリなどの動きだけでなく、フレームワークである「5F(ファイブフォース)」分析を使ってどのような相手を考えなくてはいけないかをモレなくピックアップし、その特徴や強さについて分析してみましょう。