CAのここだけの話

衝撃を受けたイスラム教国家 日本との違いに最も驚いた2カ国 (2/3ページ)

川上涼子
川上涼子

ビジネスも一旦お休み

 イスラム教では1日5回、お祈りの時間があります。サウジアラビアではその度に仕事を中断するため、商店なども一旦閉店します。礼拝の時間がくると、街中に「アザーン」と呼ばれるお祈りの時間を知らせる呼びかけが鳴り響き、しばらくの間すべてのお店が閉まっていました。

イランで初めてのモスク体験

 サウジアラビアと同様にイランもイスラム教国家ですが、イランの場合はサウジアラビアよりも戒律は緩いです。イランでは思いがけず、礼拝中のモスクを訪れることもできました。

ヒジャブってかっこいい

 イランでも、女性は外出時に髪や肌を隠しますが、頭にヒジャブを掛けていれば良く、髪は結わず見えていても大丈夫でした。後頭部にだけ掛けている人も多く、「ヒジャブは形だけ」といった様子です。ヒジャブといってもスカーフのような布をかなりゆったりと巻いている程度で、首も見えて構いません。全身を覆う布も被る必要はなく、上下が長袖で肌が隠れていれば良いようです。つまりイランでの私の格好は「普通の服装+頭にスカーフを掛けるだけ」だったのです。

 そういった点で、イランは、私が訪れたイスラム教国家の中でも女性たちが比較的、思い思いのファッションを楽しめているという印象を受けました。イランでは、鼻が高く、彫りが深く、はっきりとした顔立ちの美しい女性をよく見かけました。そのためか、そうした綺麗な女性がおしゃれのためにスカーフを巻いているようにも見え、ムスリムファッションであるヒジャブも、かっこよく感じました。

大勢の人に圧倒された礼拝

 イランの街を歩いていると、モスクがありました。気になり中を覗くと、暗闇の中で多くの人がお祈りをしているのがわかりました。

 頭に布はかけていましたが外見も日本人でムスリムらしくない私は追い返されてしまうかと思いましたが、受付の人が中に入れてくれました。

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