東京商工リサーチ特別レポート

業者倒産で工事が中断した「有明テニスの森」の今 五輪に間に合うのか (3/3ページ)

 工事会社の倒産を乗り越え、工事は最終盤へ

 「有明テニスの森」の工事の完成予定期日は2019年7月だったが、エム・テックの倒産で工事が中断した。テニス会場の一部では、今年9月に国際大会「楽天オープン」、10月には「三菱 全日本選手権」が控えていただけに、何としても完成が急がれていた。

 倒産から3カ月間の中断を経て、東京都は今年1月、改めて2社に残り工事を発注した。

 新たな受注業者は、施設工事が関東建設工業(群馬県太田市)、電気工事が栗原工業(大阪市北区)の中堅会社だった。

 関東建設工業と栗原工業は、隣の「有明コロシアム」の改修工事も共同企業体(JV)で請け負っていた。「有明コロシアム」の工事は今年7月に完成。その一部施設は「11月7日から一般利用を再開する」(東京都の担当者)という。

 一方、中断していた「有明テニスの森」の工事は、9月28日開催予定の「楽天オープン」に備え、利用スペースを先行して工事を進め、大会には間に合うようだ。全体工事も五輪前の2020年3月までに完成を見込んでいる。

 日本選手が五輪で活躍する舞台に、水を差しかねない状況だっただけに、都の担当者は「関係者が一致団結して頑張っている」と安どの声を漏らした。

1892年創業。日本を代表する大手民間信用調査機関。民間信用調査機関として110余年のキャリアを持ち、日本の経済、企業トレンドを見つめながら、ダンアンドブラッドストリートをはじめとする各国の調査会社とのパートナーシップも駆使し、3億件を超える国内・海外の企業情報を提供。企業間取引に欠かせない与信管理を支援している。日本で初めて「倒産」の言葉を定義づけた会社としても知られる。

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