著者は語る

西野貴司氏『ファンドを活用する事業承継』 (1/2ページ)

 「外部の目=第三者の視点」が非常に大切

 日本の経済を長年にわたって支えてきた中小企業の多くが、経営者の高齢化と後継者不在によって存亡の危機に立たされています。帝国データバンクの調査に示されている「リサーチに協力した約30万社の中小企業のうち3分の2が後継者不在」という現状は、将来の日本経済そのものを左右するほどの大問題です。

 「中小企業が持つ優れた技術やノウハウをいかに次世代に承継していくのか?」

 この待ったなしの課題を解決する新たな選択肢として、近年、存在感を増してきているのが「ファンド」です。本著では、中小企業とのM&A(合併・買収)に特化したファンドを10年以上運用し、30社を超える企業との資本提携を手掛けた著者の経験を基に、ファンドの仕組みや事業承継にファンドを活用するメリット、M&A後の経営支援の進め方などを分かりやすく説明しています。

 新規ファンド設立の記事がメディアをにぎわすことが多くなり、日本でもファンドの数は増えてきました。しかし、その実態はそれほど世の中に広まっておらず、怖くて威圧的な“ハゲタカファンド”のイメージが数多くの生活者の脳裏に刻まれていることは否めません。

 ファンドには企業再生ファンドから上場企業に物申すアクティビストファンドまで幅広く存在し、特徴も大きく異なりますが、それら全てが「ファンド」という大きなくくりで語られている傾向があります。

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