元受付嬢CEOの視線

ゴルフのおかげで起業 受付嬢時代に単純な理由で始めた趣味の意外な効能 (2/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 ゴルフをちゃんとやり出したことで、会食だけでなくゴルフのお誘いもいただくようになり、普段お話しできないような方々とご一緒させていただく機会が増えました。

 気心知れたゴルフ仲間で集まるコンペもありますが、同業界や異業種交流が目的で企業が開催するようなコンペもあります。こうしたビジネスライクなコンペに参加することで、一度に十数名から数十名のビジネスマンに会う機会が持てるのです。私が創業期に参加したゴルフコンペにVC(ベンチャーキャピタル)の人が参加しており、それがご縁で投資していただいたこともありました。そういう意味ではゴルフをしていなかったら起業できていなかったともいえます。

 そしてゴルフは「紳士のスポーツ」と言われています。ビジネスにおいても人生においても先輩である方々が、どのように振る舞われているかという懐の深さに触れることもでき、大変勉強になります。

これぞゴルフの醍醐味

 これまでゴルフを始めたきっかけやメリットについてお話ししてきましたが、本当におすすめしたい一番のポイントは、一緒に回る人を「知る」ことができる点です。

 「ゴルフは自分との戦い」とよく言われますが、自分自身も、一緒に回っている相手も「本当の姿」が出やすいです。ゴルフは短くても半日、コンペとなれば一日を一緒に過ごすことになります。飲み会の場の数時間は「構える」「取り繕う」ことはできるかも知れませんが、ゴルフではそうはいきません。

 いいショットができる時もあれば、納得の行かないショットが出る時もあります。暑い日もあれば、極寒の日もあります。そんな様々な感情や環境の中で行うスポーツです。非常に「性格」が出ます。1ショット打つにもすごく時間をかける人、逆に、迷いがない人。自分のことだけでなく、相手のことまで配慮して回れているかなどを見ることもできます。冒頭でも触れましたが、前澤社長がゴルフを通じて孫会長の人間性を理解したというのもわかります。相手の真の姿に触れられるという点で、ゴルフは男女のパートナー選びにも有効かも知れませんね。

 重要なビジネスパートナーとは仕事を始める前にゴルフに行って、いつもは見られない一面を見ておくというのは非常に大きな意味を持つと思います。

 私自身、ゴルフにちゃんと向き合い、なるべく相手に迷惑をかけないように心がけています。そういうプレーをしていると、自分のことを信頼してくれ、それがビジネスにつながる、ということが少なくありません。

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