働き方

一流のリーダーが「若い頃の失敗」を語る理由は、職場を地雷原にしないため (3/4ページ)

 これを専門用語で心理的安全性と言います。この心理的安全性を担保する手段として「失敗談」を語ったり、「わからないフリ」をしたりするのです。「弱み」を見せてください。そのほうが、部下の主体性は確実に高まります。

 初めてのリーダーが陥りやすい失敗

 リーダーだから、「弱みは見せるべきではない」「恥ずかしいところは見せられない」と考えているなら要注意です。

 リーダーになってから精彩を欠く人の特徴に、「ポジティブすぎること」が挙げられることは少なくありません。いつも元気で前向き。それは極めて大事なのですが、部下からしてみると、少し本音が見えない、といったことにもなるのです。

 「人間くささ」こそが重要になる

 うまくいかない上司の典型は、ひとことでいうと「人間くさくない」、ということ。従業員満足度の調査で意外とスコアが低く出るのは、このタイプがリーダーの組織です。

 初めて役職が付き、肩に力が入っているという場合もありますし、意識することなく生来のポジティブさで突っ走っている人もいます。いずれにせよ、それでは部下との距離は縮まりません。繰り返しになりますが、リーダーになったら、あえて弱みを見せる、といったぐらいの適当さが必要なのです。

 例えば、ある幹部はこんなことを言った時、みんなの心を一気につかみました。

 「営業時代、あまりにしんどくて、客先に行かず、山手線を何周かした」

 誰でもこれに近い経験はあるのではないでしょうか。私も恥ずかしながら、大阪の環状線をまわったことを思い出しました。

 真面目でキッチリしているだけでは、部下との距離は縮まりません。リーダーに必要なことは、“賢さ”でも“ソツのなさ”でもなく、「人間くささ」。人間くささとは、「弱さ」である。自分の弱さを知り、その弱さを隠さないことも、リーダーには必要なのです。

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