出入国在留管理庁は25日、令和元年6月末時点の在留外国人数が282万9416人(速報値)で、前年末から3・6%増え、過去最多を更新したと発表した。在留資格別に見ると、「技能実習」が12・0%増えるなど、就労分野の伸び率が大きい。人手不足が背景にあるとみられる。
一方、就労拡大を図るために4月に新設した「特定技能」は、準備や周知不足から出足が鈍い。
最多は「永住者」で、前年末比1・5%増の78万3513人。技能実習は36万7709人となり、横ばい状態の「留学」の33万6847人を抜き2番目となった。他に伸び率が大きいのは、企業でエンジニアや経理担当などとして働く「技術・人文知識・国際業務」で、同13・6%増の25万6414人。ITや学術分野で高度な知識や技術を持つ「高度専門職」も同17・9%増の1万3038人となった。一方、「特定技能」での在留は6月末時点で20人。