書評

『湘南幻想美術館 湘南の名画から紡ぐストーリー』太田治子・著

 ■絵を見て広がる想像の楽しさ

 著者はさまざまな絵から感じたことを小さな物語として紡いだ。

 運命の出会いだった女性は幼い頃、ままごと遊びをした隣人のお姉さんだった。皿に盛られたスイカから20年も前の記憶を呼び覚まされる「本物のスイカ」。女性が水槽を泳ぐ魚を見て、交際している男性が逃げたがっているのではと思う「十二月の水槽」…。収められた42話は、1枚の絵を見て想像する楽しさを教えてくれる。

 絵画は神奈川県内にある美術館所蔵作品を中心に選んだ。ただ2枚の絵については文章のみ。読んだ後、どんな絵なのか確かめるのもいい。(かまくら春秋社、1500円+税)

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