深刻化する前に
同僚同士だけでなく、部下から上司にという形でも起こりうるモラハラ。当事者以外は存在に気づきにくく、職場内の単純な人間関係や相性の問題と誤解されがちだ。
職場のハラスメント問題に取り組む「いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター」(東京)の千葉茂代表は「社内での立場を考え(被害を)我慢しがちだが、自信を喪失させたり退職に追い込んだりするための手法として使われている実態もあり、見逃せない」と話す。
千葉代表は、過重労働などでゆとりがなく、人間関係が希薄な職場では雰囲気が悪くなり、いじめが起きやすいとも指摘。現状ではハラスメントかどうかを厳密に線引きすることは難しいが、「深刻化する前に、周囲や相談窓口に声を上げて解決策を探ることが大切だ」と述べた。
織田氏の申し出、「受け入れ妥当でない」と関大
織田信成氏が起こした訴訟に絡み、関西大は関大アイススケート部の浜田美栄コーチを含む部関係者への調査結果を公表した。争点となるモラハラの有無については触れなかったが、7月に織田氏が申し出た浜田氏の解任などの要望については「受け入れることは妥当ではない」と判断したとしている。公表は10日付。
関大によると、同部の監督を務めていた織田氏は、指導方針の相違などで浜田氏との間に起こった3点のトラブルを挙げ、解任を求めた。関大は、織田氏の主張を受けて浜田氏らから聴取したが、申し出の事実関係や妥当性を疑問視する回答が多く、「織田氏の要望を受け入れることは総合的にみて妥当ではないと判断した」と結論づけた。
調査は7月に実施。8月に織田氏が辞任の意向を示した際には体調面などを考慮して伝えず、10月に代理人へ報告したとしている。(杉侑里香)