CAのここだけの話

すぐに実践できる機内の裏ワザ 現役CAだからできるアドバイス (2/2ページ)

東城まみ
東城まみ

 CAとの会話を楽しむならサービス後

 CAは、お客様の搭乗開始からサービス後までとても忙しく、ドリンクサービスから食事の配膳など、やらなければいけないことで頭がいっぱいです。このようなときはCAに話しかけても、バタバタしていてなかなかお話できないときも多々あります。

 ズバリ! CAがお客様とゆっくりお話ができる時間帯は「サービス後」です。サービス後というのは、ドリンクや食事、そしてお客様が召し上がったものを全て片付け終わった後の時間です。

 CAにはお話するのが好きな人が多いですし、特に私は色々なお話を拝聴することが好きなので、お客様から話し掛けていただくことはとても嬉しいです。ぜひ、サービス後にお声掛けいただけたら、幸いです。

 乱気流では墜落しないけれど…

 毎日のように飛行機に乗っていると、乱気流の中を飛行することは珍しくありません。CAは、数多くの経験をしているため、多少の揺れでは動じません。しかし、「こんなに揺れて飛行機は落ちませんか?」とお客様から聞かれることがよくあります。

 乱気流で墜落することは絶対にありません。飛行機は乱気流などの激しい揺れの中を飛ぶことも想定して作られているため、どんなに揺れても飛行することができます。

 機長は、安全を第一に考え、揺れの少ないルートを飛行するよう心がけておりますが、いつ揺れても大丈夫なように、シートベルトは常にお締めください。

 乗り物酔いは女性に多い 薬は事前購入がおすすめ

 CAになって気付いたことなのですが、乗り物酔いを訴えるお客様は圧倒的に女性が多く、男性よりも女性のほうが揺れに敏感な体質なのではないかと感じております。特に、深夜のフライトは、疲れからか気分が悪くなるお客様が多くいらっしゃいます。機内の救急箱には、乗り物酔いを緩和するお薬のご用意がありますので、ご希望であればお持ちいたします。

 ただし、外資系航空会社は海外製の薬をお渡しすることになり、日本人の体質に合わないこともあります。サービスの一環として、救急時のお薬をご提供しておりますが、医師ではないため、薬が原因で何か起きても航空会社が責任を負うことはできません。あくまで、服用するかどうかはお客様ご自身の自己判断・自己責任となっています。ご心配な方は、酔止め薬や頭痛薬などの一般的なお薬を日本で事前に購入しておくのがお勧めです。

 お客様によく聞かれることなどを振り返りつつ、機内でお役に立ちそうなことをお伝えいたしました。旅慣れている方もそうでない方も、ご紹介した情報がお役に立てれば幸いです。そして、次の空の旅がより快適なものになるよう願っております。

アジア系航空会社5年目。好きな時間は、家でのんびりYouTubeを観ているとき。好きな食べ物は、お肉、ラーメン、ケーキ。2020年は、CAとして働きながら、CA志望の方とお会いできる機会を増やしていきたいです。エアライン受験に関する記事や動画をインスタグラム(@tojomami)に投稿中!

【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら

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