CAのここだけの話

片や戦争状態 CAの機内での過ごし方は“長短”でこんなにも違う (2/2ページ)

樽井優
樽井優

 一転、最短乗務時間の便では…

 最短乗務の場合、約1時間弱の短いフライトにも関わらず、弊社では全てのお客様に食事を提供するため、サービスを終えた後のギャレーはまさに戦争状態です(笑) 

 物の置き場がなくなったギャレー、鳴りやまないコールボタン…。自分たちのご飯を食べる時間もない中でパイロットからの着陸アナウンスが入ります。着陸準備、補充作業、在庫管理…このすべてを約15~20分で完結しなければなりません。

 長時間の路線とは180度違って、クルー同士でお話ししたりお土産のシェアなんてしている時間など一切ありません。着陸準備に入る前にクルーミールを食べようとするなら、立ち食い・早食いです(笑) 飲み込むに等しいスピードで平らげます。

 もうお気づきでしょうか? CAと話したい、仲良くなりたい…と思ってくださる方は、ぜひ長時間フライトがチャンスだと思ってください! 長時間便でも、サービス中は一人ひとりのお客様とゆっくりお話しすることが難しいのですが、最低限のサービスが終わった後はCA同士で会話する時間があるのでぜひその際に声をかけていただけると幸いです。私たちもお客様とお話しするのがとても好きなので、いつでもお待ちしております。

 いかがでしたでしょうか? CAの機内での裏側を、少しは知っていただけましたか? これからCAを目指す方やすでに目指している方、また機内で私どもと仲良くなりたいと思ってくださる方は、少しでも参考になればと思います。

 またインスタグラムにて相談・質問も受け付けておりますのでぜひご活用ください。外資CAの生活、旅行の仕方、おすすめなどの情報も記載しております。

中国系航空会社入社1年目。現在マカオ在住。大学卒業後、ホテル業に就いた後イベント運営の業界へ。その後留学を経て、現在の中国系航空会社へ入社。趣味は旅行。月に1度は必ずプライベートで旅行しており、グルメ、ビーチ、ローカルの人との交流、知らなかった自分の可能性を知ることができることに醍醐味を感じている。休日には体調管理・体力づくりのため、時間を見つけて筋トレを行っている。Instagram:@Yuriluty

【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら

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