元受付嬢CEOの視線

テレワークはサボれる それってほんとにデメリット? (1/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 受付嬢だったころには考えられない働き方

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、話題になっているのが「テレワーク(リモートワーク)」です。オリンピック開催時の対応や働き方改革の一環としても推奨されてきましたが、新型肺炎によって、非常時の対応としても注目されているのです。

 ご存じのとおり、テレワークとは、ICTを活用した場所や時間にとらわれない働き方のことです。テレワークは、勤務を行う場所により3種類に分けられます。

  • 在宅勤務:自宅で仕事をする
  • モバイルワーク:移動中にPCや携帯電話などを使って仕事をする
  • サテライトオフィス勤務:勤務先以外のオフィススペースで働く

 弊社では5年前の創業時からテレワーク(弊社はリモートワークと呼んでいます)を取り入れており、社員は、在宅勤務とモバイルワークを活用しています。私もテレワークで対応することが少なくありません。移動が多く、時間を問わず仕事する必要があるなどの理由で、家でも外出先でも仕事をします。実際、今この原稿を書いている場所は会社ではありません。受付嬢だったころには考えられない働き方です。受付嬢は業務のほとんどが「受付」という空間に紐づいていましたから。

 今回は、実際にテレワークを活用している企業の経営者という観点で、生産性を下げずにテレワークをうまく取り入れるコツを提案したいと思います。

 同じ企業の中でも「向く仕事」と「向かない仕事」がある

 受付嬢がテレワークで働くことが難しいように、弊社においても、テレワークが適した仕事と適さない仕事があります。そのため、職種によってテレワークを「取り入れてよい量」を分けています。

 「いつでも」テレワークOKにしているのは基本的に、クリエイティブ系の仕事をする人たちです。エンジニアやデザイナーのように黙々と作業に向き合うような仕事(いわゆるコミュニケーションが主ではない)は自分が集中できる環境でやってもらうほうが効率がいいと思います。出社は基本的に、週1回の開発会議に参加するときだけです。弊社は東京・渋谷にオフィスを構えていますが、地方に住み、「フルリモートワーク」を選んでいる人には出社の義務がない人もいます。コミュニケーションにはテレカン(テレカンファレンス)やビジネスチャットアプリなどのツールを活用します。

 一方、弊社の中でも、人とのコミュニケーションを頻繁に必要とする仕事につく人にはオフィスワークを義務付けていますが、「テレワークが認められなければ休まざるをえない日」に限って、テレワークを許可しています。「小さい子供がいる」「家族の看病のため」といった場合は、数日にわたり、短期間のテレワークを認めることもあります。

 台風や育児などの都合で、「明日は出社できないかもしれない」という可能性がある日に、会社が貸与している端末を持ち帰ります。弊社では常にクラウド上で作業が可能なようにしていますが、社内LANにアクセスする場合は、セキュリティに配慮してVPNでアクセスする仕組みを整えています。

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