最強のコミュニケーション術

離婚リスクが高い夫婦 「うちは会話があるから大丈夫」の危うさ (2/3ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 つづいて夫婦で話す内容を見てみましょう。円満のグループ、円満でないクループともに第1位は「子供のこと」。しかし「ニュース」「仕事のこと」「休日の予定」「夫婦のこと」では両者に大きな開きがありました。「うちは会話があるから大丈夫だ」と思っている皆さん、子供こと以外の会話はできているでしょうか?

 次に夫婦間での感謝について考えてみましょう。多くの人が配偶者への感謝の気持ちは持っていると思います。しかし、せっかくの気持ちも相手に伝わっていなければ意味がありません。あたりまえだと思うことでも「ありがとう」「助かるよ」「嬉しいな」といったリアクションをとるように心がけましょう。

 「自分は嫁に感謝を行動で伝えている」と思ったあなた。もしかすると男女のギャップに気づかないまま、いつかトラブルに発展してしまうかも知れません。その理由を解説しましょう。

 男女のギャップ 「大事にしていること」に違い

 先ほどの夫婦円満に必要なことに関するアンケート調査結果で、夫と妻のギャップが見られる項目がありました。夫は「結婚記念日・誕生日などにプレゼントをする」「一緒に食事に行く」「家事に協力する」など、円満のために行動を重視する傾向がありました。それに対し妻は「相手を尊重・信頼する」「感謝の気持ちを忘れない」「お互いの健康を気遣う」など、円満のために気持ちを重視する傾向があるのです。

 家事を手伝うことやプレゼントをすることで妻に感謝の気持ちを伝えられていると思っている男性は、今日から考えを改め、ぜひ気持ちを言葉に表すこと、つまり“言葉のプレゼント”にも挑戦してみてください。照れがある人はSNSやメールを活用すればいいのです。

 「最近呑みすぎじゃないの?」「早く寝て」「ちょっと食べ過ぎだよ」といった妻の小言に、不機嫌になるのも黄色信号です。妻からすれば健康系の小言は相手を気遣うコミュニケーション。不快に感じても「気遣ってくれてありがとう」と感謝の言葉で返したほうがよいのです。

 今日からできる 夫婦関係をよくする言い換え術

 最近1週間の、夫婦でした会話を思い出してみてください。二人の間にはどんなやりとりがあったでしょうか。

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