社会・その他

目の錯覚利用した「仕掛け」で迷惑駐輪防止 歩道に浮かぶ花壇の絵 (1/2ページ)

 チューリップの花壇があるから駐輪はやめておこう-。歩道に花壇が浮かび上がる目の錯覚を利用したトリックアートを施して迷惑駐輪対策にしようとする試みが話題になっている。「きれいな花壇の上に自転車は置けない」という人々の心理を突いたアイデアの発案者は小学2年生。子供を対象にした、少しの工夫で人の行動を変える「仕掛学(しかけがく)」のコンテストで見いだされた。仕掛けを思いつくことは子供の課題解決力を養うのにも役立つという。(吉国在)

 小2発案

 今年1月、自転車の迷惑駐輪を防止する対策として、大阪府豊中市の北大阪急行・千里中央駅近くの歩道にチューリップの花壇を描いたシート(縦1.2メートル、幅1.6メートル)が5枚貼り付けられた。2メートルほど離れると、花壇が立体的に浮かび上がって見える。

 「少しの工夫でつい人が行動したくなる仕掛け」を募集した「シカケコンテスト2019」(大阪大シカケラボ主催、豊中市後援)に応募し、優秀賞を受賞した豊中市立新田小2年、本多優人君(8)のアイデアをもとに豊中市や大阪大、商業施設「イオンSENRITO専門館」が1月23日から、駐輪防止の社会実験を行っている。

 発想の原点は、母親を気遣う優しい気持ちだ。迷惑駐輪のせいで狭くなった歩道で、妹を乗せたベビーカーを窮屈そうに押す姿を見て「なんとかならないかな」と感じたのがきっかけ。「人はきれいなものを汚したくないので、花の上に物は置かないと思った」とひらめいた。しかし、本物の花壇だと道が狭くなり、世話もしなければならないためトリックアートを使うことを思いついた。

 20%減少

 市によると、実証実験の実施場所は、迷惑駐輪がひどく市民から苦情も寄せられていた。少しずつ効果は出ているようで、シート設置前の昨年12月は平均で自転車やバイクが1日50台以上置かれていたのが、1月のシート設置後は、約20%減ったという。

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