社会・その他

内部告発の町職員、畳の1人部屋に 山口

 山口県田布施町で、固定資産税の徴収ミスを内部告発した男性職員が、異動で1人部屋に配置されていることが9日、分かった。職員は告発後、2年間で3回配置換えになり「異動を繰り返され不当な人事だ」と主張。東浩二町長(63)は取材に「そう思わせてしまったら申し訳ない。報復ではなく、他の職員との関係性を考えた」と説明した。

 職員は、税務課に所属していた平成30年5月、誤徴収に気付き上司に報告したが、対応されなかったとして町議に告発。8月に別部署に異動となり、31年4月に一部事務組合に派遣された。

 今年4月には、町の刊行物を作成するため新設された1人だけの部署に異動。勤務部屋は本庁舎近くの別の建物で、町民に貸し出すこともある和室。畳を一部はがして机が置かれている。職員は取材に「全く詳しくない部署に異動させられた。正しいことをしたのにひどい仕打ちだ」と強調した。

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