働き方ラボ

狭い家で仕事にならないと嘆くアナタ その自宅オフィスはもっと快適になる (3/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 次に、整理・整頓である。要るものと要らないものを分けて、要らないものを即刻処分する。要るものを決められた場所に、決められたように置く。これを実践しよう。非常に簡単に言うならば、要らないものをどんどん捨てる、要るものは置き場所を見直し、決めるということだ。

 ポイントは迷ったら捨てる、新品でも捨てるということだ。使わないもので場所をとられ、ストレスがたまるのはよくない。どんな狭い部屋でも、モノを捨てるとスッキリする。場所を確保する上でも、要らないもの、使っていないものはどんどん捨てよう。捨てることに抵抗がある人は、実家に持っていく、保管サービスを活用するなどして、十分なスペースを確保しよう。

 別に高いものは必要ない

 最後に、休み&遊びコーナーだ。会社には社内外に意外にもリラックススポットがあったはずだ。しかし、家にこもっていては、これを必ずしも確保できない。昼寝をする、リラックスするなどのスペースを確保しておくべきだ。

 友人が取り組んでいたのは、ベランダ用のテーブルと椅子である。これがあると、一気にオープンカフェのような雰囲気になり、リラックスできる。「でも、お高いんでしょう?」と思うだろう。実は1万円台で手に入る。なかなかお値打ちではないか。他、昼寝用のハンモックなどもスタンドを含めて2万円以内で買うことができる。これもまた、あると便利だ。

 なお、おしゃれな部屋という話でいうと、別に高いものを買わなくても色や柄などの統一、家具の置き場所や高さによって、一気におしゃれになるし、快適になる。おしゃ子が劇中で触れているように、高いものを無理やり押し込んでもおしゃれにはならない。それよりも、あなたがいきいきと暮らし、働くことができ、誇ることができる部屋こそ、おしゃれ部屋ではないか。夏休みに、自宅オフィスのあり方について考えてみよう。おしゃ子に絶賛される日を目指しつつ。

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部准教授
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部准教授。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら

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