厚生労働省は25日、従業員に休業手当を支払った企業に支給する雇用調整助成金のオンライン申請を再開した。5月からトラブルが相次ぎ運用を停止していた。外部の業者が原因を調査し、厚労省の担当者は「さまざまな動作を想定したテストが不十分だった」と説明している。
加藤勝信厚労相は25日の会見で「必要なシステムの改修を行って再開することとした。このような問題が生じることがないように安定システムの稼働に努力したい」と述べた。
5月20日の運用開始直後、システムのプログラムミスで個人情報が漏洩(ろうえい)したため停止した。再発防止策を講じたとして6月5日に再開したが、事業者の個人情報などが他社に閲覧される状態になり、約3時間後に再び停止していた。
今回のシステム設計は富士通が受注し、3社に再委託した。