多くのことが試行錯誤で前進するしかなく、目的地自体も明瞭に見えないところで歩んでいくしかない。だから面倒を避けるためにこういう目的地と方法があるとも喧伝される。
そして、これらの一つ一つが「善意からの発意」なのだ。少なくても表面的にも、喧伝する本人の口ぶりもそうなのだ。
だが、この複雑な状況で、どれが悪い事態に通じる導火線であるかを見極めるのが至難の業であるため、「まあ、とりあえずやってみよう」となる。それは積極性という意味で大いに結構なことだが、1つの示唆が可能だ。
他人よりも自分がよく分かるエリアとサイズでの試行錯誤に狙いを定めることだ。自分がよく分かっているエリアなら、いずれにせよ「あなたにしかできない」。それでも十分に複雑怪奇な事態を目にするはずだ。
さて、このぼくの示唆も「地獄に通じる善意で舗装された道」にある特徴だろうか? 正直言って、ぼくも分からない。その可能性があることを常に頭の隅においておくしかない。
【ローカリゼーションマップ】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが提唱するローカリゼーションマップについて考察する連載コラムです。更新は原則金曜日(第2週は更新なし)。アーカイブはこちら。安西さんはSankeiBizで別のコラム【ミラノの創作系男子たち】も連載中です。