超急速充電がどれだけ便利かを、具体例を挙げて説明しよう。例えば外出直前に、スマホのバッテリー残量がほとんど残っていないことに気づいたとしよう。前述のiPhone 8であれば、そのまま諦めるしかない。モバイルバッテリーを携帯する必要があるだろう。しかし5分で40%から50%まで充電できるなら(外出する時間の長さにもよるが)モバイルバッテリーを持たずに外出できる。その他にも超急速充電が役立つ場面は数多くあるはずだ。
ただ現時点では、これまで紹介した超急速充電技術に対応したスマホを日本で購入することはできない。IQOOは8月に、120W急速充電に対応した「iQOO 5 Pro」を発表したが、販売されるのは当面の間、中国のみとなる。
オッポは125W急速充電技術を発表、電源アダプタについては量産を開始したことを明らかにしているが、同技術に対応するスマホをいつ発売するかはまだ発表していない。
クアルコムの最新規格「クイックチャージ5」に対応したスマホと充電器は、2020年第3四半期(7月から9月)中に登場する見込みと同社は発表しているので、年内には「5分で50%」まで充電可能なスマホが複数機種登場するかも知れない。
いずれにしても、超急速充電技術の開発が今後さらに進むことは確実だ。数年後には多くのスマホが、5分で50%、15分で100%まで、充電できるようになるだろう。もしかしたら、満充電にかかる時間がさらに短縮されるかも知れない。一方でもうひとつの充電技術、ワイヤレス充電もさらに浸透していくと思われる。(岡真由美/5時から作家塾(R))